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今日の美月の様子が、ずっと頭から離れなかった。
小さい頃から一緒なんだから、考えてることくらい分かっちゃう。
私だって、自分のことは自分で理解しているつもりだ。
美月が私の何を察して、何を気に病んでいるかなんてお見通し。
だからこそ、辛かった。
原因が自分にあるのを知ってるからこそ、何もできない自分が苦しい。
私がもっと、体が強ければ…
もっと、普通の子と同じ生活を送れていれば…
大切な人に、こんなに寂しい思いさせなくて済むのになぁ。
なんて、漠然と考える。
真佑「Aも美月も、ずっと一緒だったからね。
離れるのはいくつになっても辛いよね。
特に入院ってなると、物理的にも精神的にも離れちゃうような気がするしね。
でもさ、もう中学生になって環境も変わったわけだしさ…
美月も、新しい友達を作るチャンスなんじゃないかな？
Aがいなくても、新しい世界に自分から飛び込んでいく機会をもらった。
そう捉えれば、少しはポジティブになると思わない？
Aだってそう。
入院している間に自分のこと見つめ直して、中学校でどうありたいか考えるの。
変わるために準備する時間を人より多くもらったって考えてみたらどう？
そしたら、2人とも前向きに進める。
だから、そんなに自分のせいでとか思っちゃダメだよ？
Aと美月は、そんなことで途絶える関係じゃないでしょ？」
A「うん…」
真佑「うん、だから大丈夫！」
A「そうだよね…」
真佑「絶対そうだよ！だから頑張れ！」
真佑ちゃんに話したら、ちょっと考えてからアドバイスをしてくれた。
確かに、ポジティブに考えればそうだ。
真佑ちゃんはいつも前向きだから、私にはない視点から意見をくれるんだ。
私も美月も、もう大人になる前段階なんだから。
自立っていう経験をするためにも、離れることは決してダメな事じゃない。
だって、ちゃんと心の底では繋がってるっていう信頼関係があるんだから。
やっぱり、真佑ちゃんってすごいや。
:
玲香「ただいま〜！」
日奈「ただいまぁ」
A「2人ともおかえり〜」
玲香「もうすぐ御三家も帰ってくるよ〜」
日奈「うん、更衣室ですれ違ったから笑」
玲香「ななみん待ちって言ってたよ〜」
日奈「さっきメールした時は、病院出たって言ってたからそろそろだね」
A「じゃあ今日は、全員揃ってご飯食べれるね♪」
真佑「よかったね、A」
A「うん！」
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2022年5月8日 22時
