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衣装:心のモノローグ 歌衣装
:
A「最後まで聴くのが怖かった。
怖いから聴けないという曲には、それまでに出会ったことがありました。
でも、怖いけど聴きたい。
聴かなきゃいけないという曲には、初めて出会いました。
何かが大きく変わってしまう。
その何かが、私には十分すぎるくらい分かっていて。
分かっているからこそ、考えたくなくて。
本当なら目を背けて、見なかったことにしてしまえば良かった。
でも、そうしてはいけないと思っていました。
これから起こりうる事実にしっかりと向き合い、自分なりに乗り越えなければいけなかったんです。
そのための前哨戦として、この曲を聴くことが求められていました。
察することはあったけれど、それを口に出してしまったら、乗り越えられないような気がしました。
だから私は、ただ泣いたのです。
頑張りたいと思ってるんだと、泣きながら決意を述べました。
泣いてるくせに全然説得力ないなぁと、少し情けなくも思いながら。
けれど、その人は全く咎めなくて。
何も言わずに、頭を撫でてくれました。
そしたら、自然と涙は止まっていて。
視界が開けて、潤んでいた世界がくっきりと見えました。
もう進むしかないんだ。
私の足が、本能的に動き出した瞬間。
その人は、ここを去ることを発表しました。
負けたくない、超えたい。
そう何度も何度も心に呼びかけて、ここまで走ってきました。
今の私は、どう映っていますか？
その答えを、今日教えて下さい」
:
『心のモノローグ』
(白石A・西野七瀬)
(概要)
ななとこの曲を歌うことは意外でしたか？
麻衣ちゃんとは歌ったことがありますが、ななとはありません。
ななと麻衣ちゃんが最初で最後のユニットを組む。
そう聞いた時は、嫌でも察してしまいました。
歌詞を聞いて、憶測は確信に変わりました。
これから先に起こりうるであろうことに気づいて、動揺する私。
その姿を知覚しながらも、ななは黙って見守っていてくれました。
昔から、絶対に憶測を口にしない人です。
憶測で何かを言って、相手を傷つけるのが怖いから。
でもそれ以上に、言わないでも乗り越えて欲しいと願ってくれているから。
西野七瀬は、口数は多くないけれど、背中でものを語る人でした。
今日は、ななのお得意のフライングで宙を舞います。
この曲でやるからこそ、風情が出る演出に仕上げてあります。
風と舞の演出を、ぜひお楽しみ下さい。
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2022年1月17日 2時
