泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 58 (ページ20)

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最後は笑いたいけど… ページ20

『君に叱られた』

(全体EG / C:賀喜遥香)

(概要)

表題曲の中でも、トップレベルに好きなんです。

振り付けも可愛いし、歌も癖になる。

そしてなんと言っても、センターの子が可愛い！

彼女は、本物のシンデレラだと思います。

:

賀喜side

この曲のMVでの役職が渡された。

私は、普通の女の子がシンデレラになる役。

みんなそれぞれ、授賞式の中で役割がある。

卒業される高山さんが、小説家として物語を書いている。

そのことには、納得できた。

でも、Aさんだけ授賞式に関係のない役だった。

タクシードライバー。

何の関係があるのだろう、と最初は不思議だった。

それは、撮影が始まって理解することとなる。

＿大丈夫、あなたはシンデレラになれるよ

Aさんが、お芝居の中で発するセリフ。

この一言しかない。

出番だって、フロントメンバーとは思えないほど少ない。

けれど、これが物語の要を担うことは重々承知だった。

Aさんは、ガラスの靴を持って走る私を乗せてくれるタクシードライバー。

途中、足止めを食らう私が、シンデレラにはなれないと嘆く。

そんなピンチの最中、ヒーローのようにやってきたタクシー。

私の隣に止まると、タクシーはみるみる馬車へと変化する。

そして、馬車に羽が付いて空へと飛んでいく。

私を会場まで送ると、その姿は消えてしまう。

まるで、あなたは本物のシンデレラだとでも言うように。

だから私は、タクシーの上に立って空を見上げる。

いつかまた、あの人に会えることを願って。

私をシンデレラにしてくれた存在。

それが、白石Aさん。

:

『全部夢のまま』

(全体EG / WC:白石A 与田祐希)

(概要)

この瞬間が終わって欲しくないとさえ思う。

時を巻き戻せるなら、初日に戻りたい。

いや、準備期間に。

ううん、乃木坂46に加入した日に戻りたい。

それくらい、ここは素敵な場所で。

全部夢のままだったら良かったのに…なんて。

ないものねだりをしてしまいそうです。

:

『君はもう振り向かない』

(全体EG / C:白石A)

(概要)

この曲のMVでの私は、振り返っていません。

これは、歴代メンバーの最後の曲をイメージしました。

みんな、振り返ってここを去って行く。

でも私は、もうこの世界には残らないから。

未練が残らないように、振り向かないで行きました。

でもどうしてでしょう。

今の私、無性に振り向いてしまいそうです。