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久保「さて、ここでね。
3期生からも、代表してお手紙を書いてくれたメンバーがいます…美月」
山下「はい、読ませて頂きます」
:
山下「Aへ。
私にとってAは、一言で言うなら恩人です。
学校で上手くいってなかった私は、何かを感じたようにAに惹かれて。
そこからは、現実がどうでもよくなるくらい、乃木坂にのめり込んでいました。
後を追って受けたオーディションで、人生が変わりました。
憧れていた人は、近くで見たらうんと遠い人で。
その背中すら見えなかったけれど、追いかけるのが楽しかった。
知れば知るほど、どんどん好きな気持ちが増していって。
でも、私が上手く伝えられなくて。
そんな私に、Aの方から近づいてくれたね。
いつの間にか距離が縮まって、相棒とまで呼んでもらえるようになって。
嬉しかったと共に、気持ちが引き締まりました。
早く、隣に立つに相応しい存在になりたい。
そんな私の願いが、26枚目シングルで叶いました。
あの時見た景色は、一生忘れられません。
今まで支えてもらいっぱなしだった私が、少しAの力になれたかなと思えた。
あの経験が、確実に私を強くしてくれました。
いつだって、私の隣にいてくれたA。
辛い時は寄り添ってくれて、嬉しい時は誰よりも笑ってくれて。
涙脆くて、自分に素直に生きてるAがずっと大好きです。
私にはないものを持ってるけれど、私らしさを教えてくれた。
憧れと投影は違うと言っていた意味が、分かるようになりました。
今の私があるのは、Aのおかげです。
もっと昔に、乃木坂を辞めていたかもしれない時期。
私を繋ぎ止めてくれたのは、Aの献身的なサポートでした。
あの時諦めなくて良かった、Aを見送ることが出来て良かった。
こんな私を相棒と言って、たくさんの愛を注いでくれてありがとう。
明日から別の道になるけど、山下はいつでも味方だから。
絶対に幸せでいるんだからね。
今までありがとう、これからもよろしくね。
…山下美月」
:
A「ありがとぉ…っ」
山下「泣かないでよ、堪えたんだからぁ」
A「ごめん…っ」
山下「ありがとう…」
A「…私こそありがとう…っ」
久保「思いのこもったお手紙だったね」
山下「最後に素敵な機会を頂けて感謝です」
久保「さぁ、感動的なお手紙でしたけども…続いてのコーナーに参りますか！
次はこちらのコーナーです、どうぞ！」
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年10月29日 8時
