3期生 ページ9
＿2016年 9月
もうすぐ、16歳になろうという時
彼女は初めて、先輩になった
A「ちょうど3期生のオーディションが行われている時。
私は初めて、表題曲のセンターに立ちました。
不安で自信がなくて、どうしたら良いのか分からなくて…
でもこの夏を通して、少し変わることができて。
そんな矢先に出来た後輩だったので、意識は変わってました。
2期生の時は、歳の近い後輩だったし、友達って感覚も強くて。
だから3期生が、私にとって実質初めての後輩でした。
センターに立って、環境が変わっていく実感もあったし。
しっかりしないとって、自分に言い聞かせてました」
初めてセンターに立った夏
最年少で甘えていた自分が少し変わった
新しく入ってくる後輩のお手本になるために
どこか、意識が変化した
前に立つ者の責任
彼女の中に、ハッキリと自覚が芽生えていた
A「3期生は、とにかく可愛がってきました。
まだ、たくさんお姉さんメンバーはいたし。
3期生が加入しても、割とメンバーの中では年下の方で。
意識は確かに変わったけど、厳しくすることは少なかったです。
先輩として、一緒に成長して行こうって気持ちが大きかったんだと思います。
彼女達が成長していくと同時に、私も先輩として成長できる。
みんなと共に、私も先輩として成長して行ったから…
2期生の切磋琢磨とはまた違う、相乗効果みたいなのが生まれて。
私が経験して来たことは、全て施してあげたい。
逆に壁にぶつかったら、一緒に考えたい。
3期生が乃木坂で過ごした時間が、私の先輩歴になるんです」
優しくグループに招き入れ
自分の経験を近い立場から伝えた
時に厳しい姿を見せることもあったけれど
信頼関係を構築するのは早かった
3期生は自分を先輩にしてくれた存在
彼女達との出会いが、未来へ繋がった
A「特に3期生は、乃木坂のファンだった子が多かったから。
すごく気にかけてはいました。
外野から見る乃木坂と、自分がなった乃木坂は違う。
ギャップもあるし、表からは見えない苦労もある。
でも、乃木坂が好きな気持ちが大きくて言い出さないんじゃないか。
そう思っていたから、積極的に話しかけるようにしてました。
少しの異変でも、気づいてあげられるようにって…」
白石の静かな愛は
3期生にもしっかり届いていた
それは、3期生を見れば分かるだろう
彼女達と築いた、10年の絆が見えるから＿＿＿
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年10月20日 0時
