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『立ち直り中』
(C:白石A / 生田絵梨花・衛藤美彩・樋口日奈・
深川麻衣・和田まあや)
(概要)
この世界にいると、必要以上に自分を否定することがあります。
心の感覚が麻痺してしまうような、そんな錯覚に陥ります。
それは、私も例外ではなくて。
幾度となく、心が傷だらけになることがありました。
何度も何度も、今回は立ち直れないかもしれないと思って。
でも、七転び八起きで。
必ずいつの間にか立ち直っていて。
顔を上げて見えるのはいつも、メンバーの顔でした。
:
生田side
私とAのこと、みんなはどう思うだろう。
表立って、特にすごく仲良しだったわけではない。
ふわっとした関係のように映っていたかもしれない。
そう言われても、否定はしない。
私よりAのことを知ってるメンバーはたくさんいる。
理解してあげられる人も、支えてあげられる人もいる。
ただ、あの夏だけは。
私とAは、心の底から支え合っていたと言える。
自分だって、立ち直れないほどショックだったはずなのに。
私のことを心配して家まで来てくれて、必要な言葉を必要な分だけ掛けてくれて。
決して特別な言葉ではないのに、在り来りにも聞こえなくて。
その後も、必ずその日には一緒にいてくれた。
何年経っても、その日は2人で過ごす。
そういうことなんだと思う、彼女の立ち直り方とは。
:
『心のモノローグ』
(白石A・西野七瀬)
(概要)
対峙する、黒と白。
あの時の私は、舞台の袖で息を呑んで見守っていました。
アシンメトリーかと思えば、驚くほど呼吸が揃っていて。
2人の舞を見る度に、その強さを身に染みて感じていました。
この壁を超えられるのだろうか。
不安になっている私に気づいていたけれど、声をかけなかったなな。
それは、ここを去る決意を固めていたから。
私も何となく、それを察していて。
だから、ただただ静かに見ていました。
今日は、ななとのアーティスティックなフライングを披露します。
:
『きっかけ』
(白石A・桜井玲香)
(概要)
卒業の報告を玲香には、早い段階でしました。
正直、決断の理由は自分でも分からなくて。
絶対にこれをやりたい、というような明確な意志もなくて。
それでいいのかな？って相談したんです。
そしたら玲香、決心の理由なんてそんなもんよって言ってくれたんです。
理屈なんかじゃない。
あぁ、この詩の通りだと気付かされました。
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年10月20日 0時
