泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 57 (ページ32)

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2期生ページ32

『アナスターシャ』

(WC:白石A 堀未央奈)

(概要)

2期生の大切な曲。

大切に踊ることが使命だから、丁寧に練習を重ねてきました。

2期生にしか出せない色だから、私が入るのは違うかもしれない。

でも、それでも良いよって笑ってくれたのは2期生で。

すごく心が軽くなりました。

これもありだなって思ってもらえたら嬉しいな。

:

『バレッタ』

(WC:白石A 堀未央奈)

(概要)

未央奈と2期生。

そんな空気が出来上がってしまって、その姿を傍観していました。

未央奈の気持ちを、当時の私はあまり理解してあげられなくて。

辛い思いをさせてしまったんだろうなって、反省してます。

2期生の気持ちに寄り添うこと、未央奈を避けることに繋がるかもしれない。

すごく葛藤した期間でした。

でも、この葛藤は無駄ではないと、数年経ってから気づいたんです。

:

新内side

バレッタの選抜発表が終わった後、私は見てしまった。

Aが、人知れず泣いてる姿を。

当時はまだ、先輩と後輩に高い壁があったから。

声をかけずに、見て見ぬふりをしてしまった。

でも、心のどこかで安心している自分がいた。

スタジオで泣かなかったのを知っていたから。

福神メンバーが選抜落ちなんて、悔しくないはずがない。

それでも、カメラの前では必死に涙を堪えて。

未央奈のセンターに、笑顔で拍手をしていた。

だから、ちゃんと人間らしい部分を知って安心したのだ。

この人をプロと呼ぶのだと、背筋が伸びたことも事実だった。

:

『ゆっくりと咲く花』

(WC:白石A 堀未央奈)

(概要)

2期生に与えられたこの歌は、2期生の勲章。

私は何もしてないのに、すごく報われた気持ちになりました。

2期生が今までやってきたこと、頑張ってきたこと。

その軌跡が、素敵な曲となって届いた。

おめでとうって、1番に伝えました。

:

堀side

2期生の曲の中で、これが1番好き。

ゆっくりと咲く花を貰った時、Aから来た連絡。

メンバーの中で1番早かった。

アナスターシャの時は、少し苦しそうだった。

ずるいと思う、と彼女は泣いた。

2期生のことを本当に理解してくれてなきゃ、絶対に出ない言葉。

ずっと見ててくれたからこその言葉に、嬉しくなった。

不遇と言われて来たけれど、それは幻想だ。

だって、こんなに理解してくれる人が近くにいるんだから。

大勢の人にそれなりの愛を貰うなら、1人に真の理解を貰いたい。