泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 57 (ページ22)

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序章ページ22

『ハルジオンが咲く頃』

(42nd選抜メンバー / C:白石A)

【深川麻衣×白石A】

まいまいへの信頼が構築されたのは、寮暮らしの時。

麻衣ちゃんが仕事で遅くて、私は初めて夜を1人で越さなくてはいけなくて。

大丈夫と言い張っていたけれど、内心は怖くて。

ベッドに潜り込んで寝ようと頑張ってたら、まいまいが部屋に入って来た。

あったかいココアを入れてくれて、そのまま傍にいてくれた。

＿怖い時は怖いって、私の部屋に潜り込んできていいんだよ

まいまいから言われた言葉に、怖いって声を上げることができました。

その次に同じようなことがあった時。

まいまいは、私の分のココアを用意して部屋で待っていてくれた。

その日からだった、深石姉妹の関係が始まったのは。

:

『ないものねだり』

(白石Aソロ)

【橋本奈々未×白石A】

奈々ちゃんはの射抜かれてしまいそうな瞳に見つめられると、何も言えなかった。

あの夏の日。

隠し事を見破った奈々ちゃんに、どうして言わなかったのって少し怒られた。

私は、メンバーに被害が及ぶのが怖かったからって答えた。

そしたら奈々ちゃん、今までで1番強く私を抱きしめた。

＿Aもメンバーでしょ

一言、そう言った。

強い口調なのに、どこか震えていて。

本気で私のことを思ってくれてるんだって分かって、私の心が震えた。

それから、奈々ちゃんに隠し事はできない。

隠そうと思っても、すぐ心の裏を読まれちゃうから。

1歩先から、大人の優しさを施してくれる人。

:

『自分のこと』

(白石Aソロ)

【中元日芽香×白石A】

ひめたんには、謝らなきゃいけないことがある。

私が辛かった時、ひめたんは傍にいてくれた。

それなのに私は、ひめたんの力になれなかった。

ひめたんが辛い時、ちゃんと支えることが出来なかった。

ひめたんは、そんな事ないよって笑うけど…

力になれなくてごめんね。

でも、もらった優しさは、いつか必ず返すからね。

:

『生まれたままで』

(42ndアンダーメンバー / C:白石A)

【伊藤万理華×白石A】

万理華とは、よく夜通し語り合ったね。

アンダーライブのこと、レッスンのこと。

これからの乃木坂で、どうなっていきたいか。

修学旅行の夜みたいに、キャーキャーしながら話すのが楽しくて。

一緒に青春できて、すごく楽しかったよ。

私の憧れは、万理華が共に叶えてくれました。