第1部 開演＿ ページ3
＿白石Aが乃木坂で過ごした15年
幼かった時代、多感な時期
次世代を担うようになった時代
グループの主力になった時代
キャプテンになり、姉の卒業を見送った
未曾有のウイルスにより
グループは危機に立たされた
そして、2021年
新しい1歩を踏み出す瞬間
先頭に立ったのは、やはり彼女だった
(26枚目シングル選抜発表映像)
コロナ明け最初のシングル
絶対的エース白石麻衣が卒業
新体制になって初めて出す乃木坂の形
この曲で、白石はセンターに選ばれた
3期生 山下美月とのダブルセンター
選ばれた直後の白石に笑顔はなかった
『…出来るか分からない』
初センターの山下に声をかけ
ひと足早く部屋を出た白石
そんな彼女を追いかけたのは
……同期の2人だった
齋藤飛鳥と秋元真夏
彼女が頼る、乃木坂のエースと副キャプテン
2人を前に、白石の本音が漏れた
『私が今、ここに立つ意味が分からない。
どうして…3期生でいいじゃん。
私は、ここでどうしたらいいのかよく分からない。
だから、応えられるか分からない』
このシングル、中心に立ったのは3期生
1期生である自分が
このタイミングでセンターに立つということ
大切な時期だからこそ
その意味を探すことが困難だった
2021年 新しい年が始まってすぐ
白石は大きな壁にぶち当たっていた
A「この期間は、自分の中で結構迷いました。
今までのどのセンター曲よりも、葛藤は多かったです。
3期生が真ん中なのに、自分がここにいる意味だったり…
未央奈が卒業するのに、私がセンターにいる理由とか、考えたらキリがなくて。
普段あんまり長く悩んだりしないから、余計しんどかったですね。
求められてることだったりを考えて、試行錯誤してって。
でも、最終的には気づけました。
乃木坂46は今、こうですって示すのが役割だったんだって。
新しい乃木坂もまだまだこんなに強いんです、見て下さい。
同時に後輩にも、乃木坂46たるものは、こうあるべきなんだよって。
私が前に立って見せることが、役割だったんだろうなって思ってます。
そうして何か言われても、自分のことを否定しない。
堂々と胸を張って立っているんだって、自分の中で決めたんです。
この曲を頂いて、私は変わりました」
この年、白石Aは変わった
自らの使命を成し遂げた時、答えに気づいた
どう変化したか、その答えを聞いてみよう＿＿＿
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年10月20日 0時
