泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 54 (ページ47)

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大好きなお姉ちゃんページ47

梅澤「それでは、3期生みんなで代読させてもらいます。

名前の順なので、まずは理々杏からお願いします」

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理々杏「桃子へ。

卒業おめでとう。

最近会った時は、楽しそうにお仕事の話をしてくれたね。

乃木坂での活動を楽しめるようになったんです。

そう聞くことができて、とても嬉しかったのを覚えています」

岩本「桃子が乃木坂に入ってきた時のイメージは、いつも泣いてる子。

その放っておけない感じに、強い興味を持ちました。

話しかけてもすぐに泣いちゃうのに、笑った顔がすごく可愛くて。

何となく目が離せなくなる、不思議な力を持っている桃子。

仲良くなるのに、時間はかかりませんでした」

梅澤「逃げ水で初めて選抜に入った時。

不安でオドオドしている桃子を見て、最初はすごく心配でした。

でも、桃子は私が思う以上に芯が強かったね。

やると決めたからにはやる、そんな意志の強さがありました。

頑張りたいですと言った、あの選抜発表の場。

その言葉を聞いて、私も全力でサポートしようと決めたんです」

久保「お休みをもらった時、お家で一緒にご飯を食べたね。

あの時の桃子の悩みは、乃木坂でやって行きたいけど、その方法が分からない。

そういった種類の悩みに変化していて。

あぁ、だいぶ成長したんだなぁと…1人、感動したのを覚えています。

そして、今のタイミングでなら…と、自分の未来を考えたのも事実です。

だから、戻りますと報告をもらった時は、素直に頑張るんだよと言えました」

阪口「みんな可愛い後輩だけど、やっぱり桃子は特別で。

私にはないものをたくさん持っていて。

その純粋さに憧れることも、助けられることもたくさんありました。

桃子のおかげで、人見知りな私が後輩に自分から絡みに行けるようになった。

桃子が私を先輩にしてくれたんです」

佐藤「人一倍、自分というものに向き合い続けてきた桃子。

この道を選んでしまったから、傷つくことも多かったと思います。

桃子はどこに行っても、ありのままの桃子だから。

否定的な意見が届く度に泣いて、傷ついている姿も見ました。

でも、この道を選んだから、自分らしさを見つけられたんじゃないかな」

中村「もし、乃木坂に入っていなかったら…

私はどんな生活をしていたのか想像できません。

卒業発表をしてから、こんなことを口にしていた桃子。

その言葉を聞いて、桃子にとって乃木坂が大きな存在になったことを感じました」