泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 54 (ページ32)

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大園「このライブをやると決まった時、1番にしたお願いがあります。

それは、Aちゃんと2人で歌う時間を作ってほしい。

そしてそこで、桃子から思いを伝えさせてほしいということです。

実を言うと、Aちゃんとはオーディションからのお付き合いでした。

これは桃子も、後から知った話なんですが…

Aちゃんは、桃子を見て絶対にセンターになると強い確信を持ったそうです。

そして、それが現実になってしまった。

でも、桃子はAちゃんが思うより弱い人間で…

せっかくの期待に、応えることができませんでした。

そんな桃子に、ごめんねと泣いてくれたAちゃん。

大好きだから、そんなことを言わせてもらうのが辛くて、切なくて…

それでもAちゃんは、桃子を見捨てず待っててくれて。

変わらず手を握っていてくれました。

だから桃子は、あの時逃げるという選択をしなかった。

そのきっかけをくれたのは、Aちゃんです。

桃子を乃木坂46にしてくれてありがとうございました」

:

『きっかけ』

(白石A・大園桃子)

(概要)

桃子は、私にとっても本当に大切な人です。

私も、乃木坂でいることを諦めようとした時がありました。

逃げ出して楽になろうと、大好きなグループに背を向けました。

そんな時、1番に駆けつけてくれたのは桃子でした。

私を乃木坂に引き戻してくれて、ありがとう。

自分のこと自分で決められず

背中を押すもの欲しいんだ

きっかけ

ちょっとのきっかけがあれば

全く別の世界が見えるんだから

桃子の選択も、きっと理屈じゃない

ときめきを感じたから、踏み出したんだよね

:

A「桃子を一目見た時から、その可能性を信じて来ました。

でも、かえって桃子の大切なものを奪ってしまった気がして…

私は、自分が勝手に運命と舞い上がっていただけだと気づきました。

罪悪感から反省を重ね、桃子の選択を望みをかけて待つことしか出来ず…

だから、桃子が乃木坂でいることを選んでくれた時は嬉しかったです。

同時に、絶対に絶対に命懸けで守ると固く誓いました。

今日笑顔で卒業して行く桃子が見られて、安心しています。

今なら自信を持って言える。

私の直感は、絶対に間違ってなかったと。

桃子が乃木坂に入って、戦って、そのエムブレムを身につけて。

乃木坂46になって卒業して行けること、本当に嬉しいです。

よく頑張ったね、桃子。

乃木坂46になってくれてありがとう」