泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 54 (ページ29)

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北野「ありがとうございます！」

星野「桃ちゃん、おいで〜」

大園「はぁい！」

北野「桃子とね、みなみちゃんと日奈子で歌わせてもらいました」

星野「めちゃくちゃ嬉しかったんだけど！」

北野「まさか、日奈子達の名前があるとは思ってなかったもんね」

星野「思ってなかったよ〜」

北野「どうして日奈子達を選んでくれたの？」

大園「2人には、すごくお世話になったので…

桃子のありのままを受け入れて下さった2人でした」

星野「そりゃそうだよ〜」

大園「桃子はこの通り、結構めんどくさい性格でして…

でも2人は、そんな桃子のペースに付き合ってくれて。

お休みを貰った時も、明るい連絡をくれました。

だから桃子は、気持ち的に落ちすぎなくて済んだんです」

北野「それはさ、日奈子もそうだったから。

日奈子も、休業してた時があって。

その時に桃子が、連絡をくれてて。

乃木坂とは全く関係ないことだったんですけど…

それがすごく嬉しくて、心が軽くなったから。

だから日奈子も、返すのが当たり前だと思ってたもん」

大園「ありがとぉ」

星野「みなみはシンプルに、桃ちゃんが大好きだからさ。

戻って来て欲しいなって思ってたし。

桃子はさ、年があんまり変わらない後輩だからさ。

みなみちゃんってフレンドリーに来てくれて。

みなみ、人見知りだからさ。

あんまり自分から、後輩に話しかけに行くことが出来なくて。

でも、桃子からいっぱい来てくれたから嬉しかったんだよね。

友達みたいな感覚で仲良くできて、すごく楽っていうか…

気を遣わないで接することができる後輩でした！」

大園「えへへ〜」

北野「桃子は、そういうとこあるからね。

すごく話しやすいっていうか…

気を遣わなくていい雰囲気はすごくあった」

北野「桃子がさ、まさか私たちより先に卒業するとは思ってなかったけどさ。

でも、どこかで想像もできてたよね。

自分が頑張れたって思ったら、きっとスッパリ卒業するだろうなって」

大園「その通りでした…笑」

星野「みなみ達にとっても、前向きなお別れだから。

寂しさはもちろんあるけど、背中を押すよ」

大園「ありがとう」

北野「これからは、先輩後輩じゃなくて友達になってね」

大園「うん、ありがとう」

星野「卒業しても連絡くれなきゃやだよ？」

大園「するする！」

北野「それじゃあ、私たちの絆が確認できたとこで、次行きますか」

星野「続いてはこちらです、どうぞ！」