泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 54 (ページ23)

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(逃げ水選抜発表の映像)

2人の名前が、あの日、あの場所で呼ばれた

大変なことになってしまったと、途方に暮れる大園

私には出来ないと、大粒の涙を流す与田

九州の島からやって来た2人の少女は

加入から約10ヶ月ほどで

東京のアイドルのセンターになってしまった

わけも分からないスピードで進む撮影

息をつく暇もないスケジュール

そんな2人を人一倍気にかけていたのが

彼女たちの隣にいたこの2人だった

(白石麻衣×大園桃子ペアグラビア)

(西野七瀬×与田祐希ペア対談)

2人の存在は常に彼女達の隣にあって

不安で揺れる心を支えてくれていた

あれから4年

大好きな2人は、もうここへはいない

でも、大丈夫になっている自分たちがいた

その背中から多くのことを学び

その手のひらからたくさんの愛を受け取った

だからもう、私たちは大丈夫

尊敬する先輩に捧げる

私たちの今の姿を

大好きな2人に見て欲しいです

白石麻衣さん、西野七瀬さん

私たち、こんなに大きく成長しました＿＿＿

:

『心のモノローグ』

(大園桃子・与田祐希)

(概要)

ユニットステージのラストを飾るのは、与田祐希と大園桃子。

3期生の最強シンメトリー、与田桃コンビです。

この2人のプロデュースは、私がどうしても担当したかったんです。

桃子もまた、与田とは2人でやりたいと言っていました。

それなので、曲は私がプロデュースさせてもらいました。

2人に伝えたら、ありがとうございますとお辞儀をしてくれました。

大切な曲だって分かってるから。

そして、私が2人に託した意味も分かってるから。

ずっと大切に練習してきてくれました。

祐希と隣にはいつもなながいて、桃子の隣にはいつも麻衣ちゃんがいて。

もう、そこは一種のペアのような存在で。

2人の1番近くで、1番多くのことを吸収したね。

言葉を交わすことは多くはないけど、心で繋がれている存在。

何も言わなくても、お互いの心が繋がっていると、お互いが信頼を置いている存在。

祐希と桃子は、傍から見てそんな関係に見えました。

そう、まるで白西のような。

僕らの言葉にはいつも限界があって

本当のその気持ち

どこか伝わらないんだ

何より大切だと引き止めて欲しかったのに

束縛はできないと

優しく言われてしまった

この言葉の意味を噛み締めるばかり

今の2人じゃなきゃ、歌えないですから

ありがとう、あの季節に出会ってくれて

与田桃は永遠に