泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 50 (ページ22)

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A「未央奈の卒業は、事前に聞いていました。

私は、ごめんねって言いました。

なんでかは分からないけど、この言葉しか出てきませんでした。

未央奈は、ありがとうって笑ってくれました。

私の伝えたかったこと、汲み取ってくれたんだと思います。

うん…まだ、私も心の整理ができてなくて…

プロデューサーなんですけど、メンバーでもあるから…

難しいです、未央奈のことを表現するのは。

私なんかが、軽々しく語っちゃいけないと思います。

未央奈の今までの頑張りや葛藤を見てたら。

私もだし、未央奈本人も消化できなかった思いがあるから…

今日は、その気持ちが綺麗さっぱりなくなったらいいなって思います」

＿プロデューサー白石Aから、堀未央奈へ

乃木坂46白石Aから、堀未央奈へ

彼女は、このVTRを撮るのに1番時間をかけた

何度も止めて、言葉を選んで

こんなに言葉に詰まる姿を見るのは初めてでした

私が泣いちゃいけないから

泣き虫なプロデューサーが、泣きませんでした

最後まで真っ直ぐに、前を見つめていました

堀未央奈さん

あなたは、愛される人ですね

:

『冷たい水の中』

(堀未央奈ソロ)

(概要)

未央奈のブロック、オープニングはソロ曲で行こうと決めていました。

ソロ曲で卒業発表をするんだ。

そう聞いていたから、ソロ曲が聴けていませんでした。

2期生ライブでも、最後まで聴けませんでした。

苦しくて、切なくて。

実を言うと、まだ聴けていません。

今日は裏で、最後まで聴けたらいいな。

いつの間にか大人になって

迷うことばかりで

もう大人だよ〜って、明るく笑っていた未央奈

その笑顔の裏で、いっぱい迷っていたんだね

私はまだ、幼くて

あなたのその苦しみに、気づくことができなかった

ぬるま湯の中にいてはいけないと決心した日

あなたは既に、未来を向いていました

ちょっと強がりな気持ちを抱えて

私たちは、もう一度冷たい水の中に飛び込むあなたを応援します

衣装は、先程のVTRと合わせて、シンデレラをモチーフにしたドレスにしました。

未央奈の好きな、くすみブルーです。

パフスリーブにワンピースタイプのドレスで、未央奈もシンデレラです。

シンデレラにはなれないと言っていた未央奈。

VTRの最後は、私のナレーションにしてもらいました。

未央奈は今日、シンデレラだよ。

もう我慢しなくていいから。

自分の気持ちを、余すことなく解放させて下さい。