誰より傍にいたい ページ24
秋元side
このタイミングでの文春砲。
乃木中の収録終わり、全体に告げられた。
その場の空気は、ハッキリ言って最悪だった。
どんよりした空気、明らかな怒りの温度。
様々な思いが交錯していた。
そんな中、私は案外冷静だった。
それは、合致したから。
彼女が、今日仕事へ来なかった理由が。
滅多と休まない仕事を、体調不良でドタキャン。
何かあったんだろうとは思ってたけど、こういうことか…
:
秋元「…A」
「真夏も来たいって言ったから連れて来たで」
A「ありがとう」
秋元「体調は大丈夫？」
A「ごめんね、体調不良って程でもないんだけど…」
秋元「理由は知ってるよ」
A「聞いたんでしょ？」
秋元「うん…」
A「ごめん…」
秋元「何で謝るの？」
A「今のままじゃ、私…何も出来ない。
逃げるの、本人から。
私が無理なの、あの子のことが理解できないの…っ」
秋元「A…」
A「ごめんね、最低のキャプテンでしょ。
こんなこと言うんだよ、後輩に。
本当なら庇ってやれよって思うでしょ？
何か悩みでもあったの？って。
真夏ならそうする、玲香でもそうする。
でも、私は突き放す。
だって私は…っ」
秋元「もうそれ以上言わないでっ！」
A「…っ」
秋元「分かってるから、Aの気持ち。
私にだって、ハッキリと怒りの感情はある。
それに、Aが考えなきゃいけないのは金川ちゃん本人のことだけじゃない。
グループのこともでしょ？
それがキャプテンの仕事だもん。
玲香がいた時とは、もうグループの形は違う。
あの頃とは、もう違うんだよ…っ」
止まらない、Aの言葉。
これ以上聞くのが辛くて遮ってしまった。
話していて、私も泣いてしまった。
悔しくて、悔しくて…
本人のことも、Aのことも救えなかったのが。
A「真夏には迷惑かけちゃうし、無理させちゃう。
でも、私のペースで進ませてほしい。
本人の人生もかかってるから、冷静な状態で話がしたい」
秋元「もちろん、それはいいよ。
ただ、絶対に無理はしないこと。
これだけは、私と約束して？」
「私とも約束してな」
A「うん…ありがとう、真夏」
いや、ちょっと誤解だった。
Aのことは、救えたのかもしれない。
しっかり頷いた横顔を見て、そう思えた。
あとは、しっかり本人を支えるだけ。
また乃木坂が、白のイメージを取り戻せるように。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年7月14日 20時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年7月11日 22時
