泣いて笑って、それでも私は坂を上る⊿ 46 (ページ2)

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あの日、あの時の想い出ページ2

【白石麻衣卒業コンサート裏側】

大園「もちろん感謝もしてるけど…

でもやっぱり、行かないでって気持ちもあって。

今は、その気持ちの方が強いです。

…あ、こっちを見てる人がいる」

A「桃ちゃ〜ん…」

大園「あぁ、Aちゃん〜」

A「入っても大丈夫ですか？」

「大丈夫ですよ」

大園「ほらぁ、泣かせるからぁ…」

A「泣いちゃうよねぇ…笑」

大園「Aちゃんもだよぉ」

＿桃子さんにインタビュー中、遠くの方から彼女を見つめる眼差しがあった

気づいた大園さんが振り向くと、そこにはAさんがいた

大園「白石さんには、たくさん迷惑もかけちゃいました。

心配もかけたし、本当にお世話になりました。

でも、白石さんはよく褒めてくれたんです。

自分の可能性が自分では分からなくて。

そんな時、白石さんから褒められたんです。

あんなに偉大な人が、自分のこと褒めてくれるんです…

私、乃木坂にいてもいいんだって思えました。

ここにいても大丈夫な人なんだって…」

＿白石と大園の特別な関係は、メンバー誰しもが知っていた

ずっと大園のことを可愛がってくれていた白石

そんな白石の旅立ちに、大園は今何を思うのだろうか？

大園「寂しいです…

リハーサルではあんまり泣かなくて、本番でも泣かないぞって決めてます。

ただ、白石さんが他のメンバーとわちゃわちゃするんです。

それ見てたら、やっぱり涙が…」

A「うんうん、寂しいよね」

大園「寂しい…

行っちゃやだって言いたいです。

でも、言っちゃダメって分かってるから…」

A「うん…」

大園「卒業発表されてから、絶対に当日耐えられないって思ってて。

でも、今日になって思ったより落ち着いてる自分がいて驚いてます」

A「そうねぇ…」

大園「桃子が今まで頑張れたのは、白石さんがいたから。

白石さんのために頑張ろうって思ってて。

そうじゃなかったら…白石さんと出会ってなかったら…

とっくに乃木坂でいることを諦めてました。

それくらい、白石さんの存在は大きくて。

桃子、白石さんのいない乃木坂で頑張れるかな。

それが今、不安な所ではあります」

A「…大丈夫だよ、桃子は」

大園「でも、もう心配させないくらい強くなりたいなぁ」

＿そして2人は、この場を去って行った

その背中を見送り、気づいた

白石が乃木坂を去る決断ができた理由に

大園の涙の色が教えてくれた