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飛鳥side
収録の終わったスタジオが、突然騒がしくなったから何事かと思った。
人だかりの方を見ると、その中心にはAがいた。
マネージャーさんが抱えて楽屋に運んだことで、事の重大さが伺える。
スタッフさんに挨拶しつつ、私は楽屋へと急いだ。
楽屋が先輩と後輩で分かれていたのが幸いだった。
飛鳥「大丈夫なんですか？」
「う〜ん…」
飛鳥「貧血…？」
「いや、今回のはあれやな…」
飛鳥「あっ、去年の…」
「うん、そっちの要素が強いと思う」
飛鳥「何かあったんですか？」
「ほら、今回の選抜発表さ、色々言われとるやろ？
2期生のこととか、4期生のこと…
あと、未央奈の卒業を兼ねた上でのフォーメーションとか」
飛鳥「あぁ…」
「それに対して、すごいんよ。
毎日のように、インスタにDMが来るし。
ブログのコメントは見れないようになっとるけど…
でも、こないだのSHOWROOMでもね。
結構、目に見える形でコメントが来てたんよ」
飛鳥「そうだったんだ…」
「本人は慣れとるって言うてるんやけど、やっぱりグループのことはな…」
飛鳥「Aは、乃木坂46が好きで、守りたいって思ってるから…」
「グループに対する批判のコメントが、多分1番辛いねんな」
ただの体調不良かと思ったら、違うらしい。
話を聞いて、驚きもあった。
でもそれ以上に、どこか納得している自分がいた。
彼女が最近、黙々と1人で戦っていることに気づいていたから。
A「ん…」
「あ、起きた？…大丈夫？」
A「収録…」
「大丈夫、終わるまでは頑張れてんで」
A「良かった…」
「体調どう？まだ気持ち悪い？」
A「うん…」
「去年みたいな感じする？」
A「ん…」
「じゃあちょっと、今から病院行こな」
A「え…」
「大丈夫やで、ちょっと話聞いてもらうだけやから」
飛鳥「最近、無理しすぎてたでしょ」
A「…ごめんなさい」
飛鳥「ううん、私こそごめん。
止められなかった、Aのこと」
A「違う、それは私が勝手に…」
飛鳥「しーさん卒業して、Aは変わった。
怖いの、今のA見てると。
奈々未が卒業した後のしーさんそっくりで。
ううん、もっと無理してる。
あの時いたメンバーは、もう半分もいないから」
思わず、抱きしめてしまった。
そんなに気張らなくても大丈夫だよって伝えたくて。
言葉が苦手な分、ちゃんと示したかったんだ。
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陽香(プロフ) - かとーしさん» 6-7本です (2021年6月17日 21時) (
レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
かとーし - いつも楽しく見させて頂いてます！！ だいたい毎日何本くらい投稿してる感じですか？ (2021年6月17日 21時) (レス) id: 2c25247d8f (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん太郎 - ツアーの話って書く予定ですか？ (2021年6月17日 0時) (レス) id: 712e913274 (このIDを非表示/違反報告)
？？ - ふとこのシリーズは合計何文字だろうと思って泣いて笑って、それでも私は坂を上る�� 1の合計文字数×50で大まかに計算してみた結果、234万2200文字になりました。まだ終わってないですが、お疲れ様です (2021年6月14日 18時) (レス) id: a2c2f55c9b (このIDを非表示/違反報告)
美彩 - ページ11の飛鳥ちゃんのセリフのところで「拉致があかない」ではなく、埒があかないではないでしょか？いつも更新ありがとうございます (2021年6月13日 10時) (レス) id: a845a2a347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年6月11日 11時
