送る側の気持ち ページ15
大園side
＿＿桃子、今日楽しい？
楽しいです！＿＿
＿＿戻って来て良かった？
はい！＿＿
こんな会話をした数時間前が懐かしい。
最後の撮影だというのに、白石さんはいつも通りだった。
いつものように笑い、みんなに囲まれていた。
ケータリングで一緒になった時も、こうやって話しかけてくれた。
でも、撮影は終わってしまった。
この日常に、もう白石さんが加わることはない。
今までが幻だったのではないか…？
そう感じてしまうくらい、寂しさと虚しさに襲われる。
A「も〜もちゃんっ」
大園「Aちゃん…」
A「麻衣ちゃんと写真撮った？」
大園「まだ…」
A「え、まだ撮ってないの！？
早く行きなよ！何してるのさ！」
大園「だって、行ったら終わっちゃう…っ」
A「…大丈夫、思い出は残るよ」
大園「その思い出、桃子は1人で抱えきれない…」
A「じゃあ、一緒に行こ…！
梅ちゃんもまだみたいだから、3人でね」
大園「梅も…？」
梅澤「桃子、一緒に行こ」
桃子が悲しい時、いつも1番に駆け寄ってくれるAちゃん。
もちろん今日も、すぐに来てくれた。
こんな子供みたいなことを言う桃子にも、文句も言わずに付き合ってくれる。
今日は珍しく、梅も一緒みたいだ。
3期生ではしっかり者の梅も、Aちゃんには敵わないんだって。
A「2人とも、ほんと麻衣ちゃん好きだよねぇ」
梅澤「憧れですもん」
大園「いっぱいお世話になったから…」
A「麻衣ちゃんも嬉しいだろうなぁ…
こんなに慕ってくれる後輩がいて」
梅澤「そうなんですかね…」
大園「桃子は、ほぼ迷惑しかかけてないですよ」
A「そんなことないよ、2人とも大切な後輩だと思うよ。
きっと今だって、2人が来てくれるの待ってる。
そして、2人が自分から来れないのも分かってるはず…笑」
Aちゃんを真ん中に、手を繋いで歩く。
何でも分かりあってる姉妹。
目線の先には、こっちを見て手招きする白石さんがいた。
きっとAちゃんは、分かってて連れて来てくれたのだ。
A「ほら、2人とも行ってきな？
後悔ないように、想いを伝えてきな。
でも、泣きすぎて顔崩れないようにね？」
最後は、パッと手を離して後輩の背中を押す。
駆け寄った私たちを、抱きしめてくれる白石さん。
言葉のない連携が、阿吽の呼吸で行われている。
やっぱり、この姉妹は世界一だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 505人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「乃木坂46」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
からあげ - 陽香さん» シーズン24でリクエストしたswitch系の話はいつも通り書いてください！ちょっと主語が足りなかったですね！陽香さんはいつも通りリクエストしたものを書いてくれれば大丈夫です！ (2021年4月17日 7時) (
レス) id: dc8c67f764 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - からあげさん» といいますと…私はどうしたらいいですか？ (2021年4月17日 0時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 同じリクエストしてましたが、それもなしではないです (2021年4月17日 0時) (レス) id: dc8c67f764 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - なるほど…以前も同じリクエストをされてましたが、それもなしということですかね？卒業後は、たくさんとは言い難いですが、ちょくちょくは出すと思います (2021年4月17日 0時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 後この前さゆりんが乃木坂からの卒業発表しましたね！ちなみに陽香さんは誰推しですか？ (2021年4月17日 0時) (レス) id: dc8c67f764 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年4月9日 21時
