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山下side
＿＿私が見ていたその人は、強かった
初めて、ステージで踊る姿を見たその日から
悔しさをバネにする原動力があって
むしろ、その想いを輝きに変えているようで
でも、今の彼女は、私が見ていたほど強くない
こんなに悔しいと泣く姿を見るのは初めてで
私は思わず、目が釘付けになった
麻衣「初めて見た？」
山下「白石さん…初めて見ました」
麻衣「そうだよね、Aって普段はあんなに感情を剥き出しにしないから」
山下「いつも、誰かのために泣いてるイメージがあったので…」
麻衣「あんまり、自分の悔しさのためには、涙は流さないからね」
山下「それだけ、悔しかったってことですよね…」
麻衣「うん、今年は特別な感情を持って挑んだ本番だっただろうからね」
人知れず泣いている後ろ姿を眺めていたら、白石さんが横に来て下さった。
まだ泣き止む様子のない背中を、じっと見つめている。
白石さんの言う、特別な感情。
それには、いくつかの意味があることを何となく察した。
私に想像出来るものと、出来ないもの。
彼女は一体、どんな思いで今日の本番に臨んでいたのだろうか…？
山下「話しかけても大丈夫ですかね…？」
麻衣「うん、大丈夫だと思うよ」
山下「じゃあ、ちょっと話して来ます」
麻衣「よろしく頼んだよ、美月」
よろしく頼んだ。
白石さんから、初めて言われた言葉。
改めて言われると、その重みはすごい。
山下「A〜」
A「あっ…ｯｸ…みづきぃ」
山下「…初めて見たよ、Aがこんなに悔し泣きする姿」
A「…ﾋｯｸ」
山下「ちょっと驚いてるけど、どこか納得してる自分もいる」
A「…ｯｸ」
山下「Aが、自分を責めてなくて良かった…」
A「えっ…」
山下「私がセンターだから、キャプテンになったからって。
少し前のAなら、そう言ってたでしょ？
けど、今のAは、少なくともそれを言葉にはしてない。
それが、私的にはすごく安心したんだ。
こんなこと言っちゃ、怒られちゃうかもしれないけど…
私は、賞より何より、Aがセンターに立ってレコ大に出れたことが嬉しかった…ｯｸ」
A「ふぇぇ…ﾋｯｸ」
私から掛けたかった言葉は、これに尽きる。
白石Aがセンターのシングルで、レコ大の舞台に立つ。
そこにいるべき人が、ちゃんといる。
そのことが、私にとっての目標であり、大賞なんだから。
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陽香(プロフ) - miさん» もう20歳かと言ってるのは、2020年を迎えて、その歳に夢主ちゃんが20歳になるからです。 (2021年3月24日 12時) (
レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - miさん» 白石さんは、19歳の誕生日の翌日に、乃木坂のオーディションに合格しています。なので、芸能界入りの際には19歳になってます。ちょうど、お話の中の夢主ちゃんと同じ歳の時です。 (2021年3月24日 12時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
mi - 麻衣ちゃんがオーディションを受けたのは18歳ですよ (2021年3月24日 12時) (レス) id: ff337c416a (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 菅谷じゃなくて菅井です (2021年3月22日 7時) (レス) id: dc8c67f764 (このIDを非表示/違反報告)
あああ - いつも更新楽しみに見てます、歌詞についてですがklap→clapです。 (2021年3月21日 12時) (レス) id: 0a0430031a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年3月16日 11時
