1人では抱えきれない悲しみ ページ18
松村side
Aからご飯に誘われた。
しばらくはありえない話やと思っとったから、正直驚いた。
体調が良いのか、何かあったのか、はたまた両方なのか。
とにかく、とても嬉しいことやから、二つ返事でやって来た。
松村「今日は調子ええんやね」
A「うん、最近調子良いんだ〜」
松村「良かったねぇ」
A「うん！」
松村「ほんま、強い子やなぁ…」
A「んーん…みんなが優しいからだよ。
だから私は、戻りたいって思えたんだもん」
ゆっくりやけど、確実にご飯を口に運んでいる。
本当に回復してることを目の当たりにして、初めて安心した。
彼女はほんまに、自己治癒力が高い。
でもそれを、他人のおかげやと言う。
本当は、彼女が優しいから、みんなから優しさを返してもらっとるのに…
A「さゆりんはさ…どうして乃木坂に残ってくれたの？」
松村「どうして、か…」
A「私が頑張る姿を見たとか、ファンの方の存在とか。
今までそう言ってくれてたじゃん？
その気持ちに、嘘はないって分かってるよ。
でも、それだけじゃないと思うんだ」
松村「そうやなぁ…
やっぱり、乃木坂46っていう場所が好きやったからかな。
乃木坂のために、自分は命を懸けて禊を受けなきゃいけない。
きっと、あの頃の私はこう思ったんやと思う」
突然の問いかけに、少々戸惑った。
私が想定していた質問とは、少し違っていたから。
彼女の意図が読めず、困惑してしまう。
A「そうだよね、乃木坂が好きだからだよね。
みんな、乃木坂のために頑張るんだよね」
松村「うん…」
A「最近思うんだよね。
乃木坂を去る人って、どんな気持ちなんだろうって。
みんな、乃木坂が大好きなのに、何で去っていくんだろうって」
松村「確かにそやなぁ…」
A「乃木坂が大好きだから、去って行く。
その感覚が、まだ私には分からないんだ」
松村「…難しい問いやなぁ」
A「ずーっといて欲しいんだ…」
松村「うん…」
A「わがままだけど、今の乃木坂がずっと続いて欲しいの…」
全てが、繋がってしまった。
彼女がなぜ、私と2人きりになったのか。
どうしてその相手が私だったのか、全部気づいてしまった。
敢えて言葉を濁しているのか、それとも私に気を遣っているのか。
その真意が不透明やから、私の方から聞いてしまったんや。
彼女の心の奥の悲しみに触れて、一緒に共有したかった。
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陽香(プロフ) - miさん» もう20歳かと言ってるのは、2020年を迎えて、その歳に夢主ちゃんが20歳になるからです。 (2021年3月24日 12時) (
レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - miさん» 白石さんは、19歳の誕生日の翌日に、乃木坂のオーディションに合格しています。なので、芸能界入りの際には19歳になってます。ちょうど、お話の中の夢主ちゃんと同じ歳の時です。 (2021年3月24日 12時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
mi - 麻衣ちゃんがオーディションを受けたのは18歳ですよ (2021年3月24日 12時) (レス) id: ff337c416a (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 菅谷じゃなくて菅井です (2021年3月22日 7時) (レス) id: dc8c67f764 (このIDを非表示/違反報告)
あああ - いつも更新楽しみに見てます、歌詞についてですがklap→clapです。 (2021年3月21日 12時) (レス) id: 0a0430031a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年3月16日 11時
