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みんなより少し早く、日本に帰国した。
そのまま、待ち合わせていた麻衣ちゃんと合流して病院へ。
不安でいっぱいな私の手を、麻衣ちゃんはずっと握っててくれた。
:
「Aちゃん、まずは体重計ってみてくれる？」
A「はぃ…」
「大丈夫だからね、リラックスしてね」
麻衣「怖いかもしれないけど、ちょっとだけ頑張ろ？」
診察室に入ってすぐ、体重を計るように言われた。
診察も触診もされなかった。
それだけで、自分が如何に異常かが分かる。
病気なのかな、入院するのかな…
嫌な考えばかりが、頭の中に渦巻いていた。
A「ぇ…」
麻衣「＿＿っ」
「…はい、ありがとう。
Aちゃん、身長はいくつだっけ？」
A「…161です」
「そっか…分かったよ、ありがとう。
じゃあ、次の検査の用意するから待っててね」
恐る恐る数字を確認したら、目を疑った。
2人揃って息を飲み、言葉が出なかった。
看護師さんだけが、淡々と次の準備に取りかかっている。
手際の良い行動を、呆然と眺めていた。
麻衣「あれから、5kgも落ちちゃってたんだね…」
A「ぅん…」
麻衣「ごめんね、こんなになるまで頑張らせて…
もっと早くに、休ませれば良かった…っ」
A「うぅん…私が決めたことだし。
麻衣ちゃんが止めても、きっと私は聞かなかったよ」
麻衣「でも…っ、こんな…小学生と同じくらいしかないよ…」
A「そうだね、中1以来かも…」
麻衣「よく、今まで頑張ってたね…っ」
A「…っ」
静かに、涙が頬を伝った。
まだ成長期を迎える前の、中1の時と同じ体重。
1ヶ月半で、約10kgほど落ちていた。
誰がどう見ても、異常な痩せ方。
その現実が、眼前に襲いかかっていた。
麻衣「大丈夫だよ、ゆっくり戻して行こうね」
A「ほんとに元に戻るの…？」
麻衣「うん、戻るよ」
A「1ヶ月で、こんなに落ちてるのに…？」
麻衣「大丈夫だよ、絶対に」
A「…怖いよっ」
麻衣「そうだよね、怖いよね…っ」
驚きはやがて、大きな不安へと変わる。
それは恐怖となり、私の未来を暗く覆ってくる。
はっきり、怖いと思った。
このまま、消えてなくなっちゃうのではないか。
漠然と意識がそう向くくらいには、追い詰められていたらしい。
お姉ちゃんもまた、同じことを感じていたのだろうか。
滅多と見せない不安げな表情で、私を腕の中へ手繰り寄せてくれた。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月18日 13時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - コメント返信ありがとうございます！そうなんですね！どっちのコンビも好きなので今後がより楽しみになりました！飛鳥ちゃんのお話楽しみにしてます！ (2021年3月15日 22時) (レス) id: 04eb34e649 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいています。出来ればでいいのですが、みりあちゃんの絡みをかいてほしいです！ (2021年3月13日 15時) (レス) id: 9cbfa386bc (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - maryさん» そして、ご質問のお答えです。山下さんが相棒になり、飛鳥さんは戦友というポジションかなと勝手に思っています。私の中では、白西のような関係性を想像してます。山下さんとは、白橋のような関係性になれたら、と思ってます。飛鳥さんとの絡み、これからも出てきますよ (2021年3月12日 22時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - maryさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます。この部分は、この小説を書こうと思った時に1番最初に思いついた骨組みだったので、そう言って頂けてすごく嬉しいですし、励みにもなります！かなりドキュメンタリーっぽく表現することを意識しました！ (2021年3月12日 22時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年3月8日 15時
