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西野side
＿＿この言葉が、聞きたかったんや
A「飛鳥だけなんて……嫌だ」
ななの目を見て言ったA。
本当に、肩の荷が降りた瞬間だった。
こうやって、人は強くなっていくんや。
そして、去る側の人間も決断していくんや。
明日から先頭で乃木坂を引っ張る少女を見て、そう感じた。
今の彼女は、昨日までの彼女とは別人のようだ。
A「今まで色々な所で、ななの後継者って言われきた。
そのバトンを、今度は飛鳥と掴めって言われてて…
でもどこか、その言葉に違和感があったんだ」
西野「うん」
A「ななが1人で守ってきたもの。
それを、私達は2人で守るの？って…
それって、ななに対して失礼じゃないかって」
西野「うん」
A「でも、それは違ったね。
今、すごく悔しかった。
飛鳥だけ先頭なんて嫌だって、そう思ってる自分がいた。
私だって、お姉ちゃんの横を並走したい。
そう出来るくらいの人になりたいんだって思った。
そのためには、お姉ちゃんの負担も軽くしなきゃいけない。
そして、ななが出来なかったこともやらなきゃいけない。
そうじゃないと、乃木坂はもっと前には進めないから」
この子は、ちゃんと分かってる。
ななの言いたいことも、自分がやるべきことも。
ほんま、昔から勘のいい賢い子やなぁ…
西野「ななのバトン、受け取ってや。
そして、脇目も振らずに真っ直ぐ走るんやで」
A「分かった、約束する」
西野「その中で、AにはAの、飛鳥には飛鳥の色を見つけて」
A「うん、ななの意志に自分の意志を重ねる。
だってそしたら、乃木坂はもっと最強になるもんね」
そうやって笑う彼女が眩しくて。
ついさっきまで、隣にいたのが嘘みたいやった。
A「ありがとう、今の言葉ですごく吹っ切れた」
西野「うん、ええ顔してる」
A「もう私は、明日からも大丈夫だよ」
西野「なんの心配もしてへんで」
A「じゃあ最後に、ずっと言えなかったこと言うね…
心の整理がついたら言おうって、決めてたんだ」
改まって言われると、ドキドキしてしまう…
ずっと言えなかったことって、そんなんあったんやろか？
A「なな……卒業おめでとう」
おめでとう、のその重さを噛み締める。
色んな感情を全て清算した、まっさらなおめでとう。
溢れそうになる涙を堪えて言うで。
ありがとうって、あなたの大好きな顔で笑いながら。
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陽香(プロフ) - ゆづさん» リクエストありがとうございます。自粛期間中に書かせてもらいます！ (2021年1月31日 20時) (
レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - smile さん» リクエストありがとうございます。大丈夫ですよ！自粛期間中の絡みとして、入れさせていただきます。 (2021年1月31日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ - 自粛期間中、まいやんと過去のライブや番組を見返す話がみたいです。 (2021年1月31日 10時) (レス) id: 39863e63c2 (このIDを非表示/違反報告)
smile - まいちゅんと梅との絡み見たいです。こんな、シンプルなリクエストでも大丈夫ですか？ (2021年1月30日 23時) (レス) id: 4f17618e1d (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。書かせてもらいます！ (2021年1月30日 22時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年1月19日 18時
