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涙、涙のアンコール。
一度溢れた涙は、止まることを知らなくて。
向かい合ったお姉ちゃんも、横に立つ飛鳥も。
みんな、同じ雫で頬を濡らしていた。
だから私も、それを拭わなかった。
それでも、別れの時間は容赦なく迫る。
泣いてても、時間は待ってくれない。
最後のお別れの時間が、やって来てしまった。
4期生、3期生、2期生と順番に別れの挨拶をする。
1期生も順々に、言葉を交わす。
だんだんと、列が短くなる1期生。
私は、最後の2人まで残っていた。
涙の残るななの横顔を、美しいなと眺めていた。
西野「A〜笑」
A「…ななぁ」
西野「ふふっ…おいで」
A「…うぅっ」
西野「全く、今日も泣き虫さんやなぁ」
A「だってぇ…」
西野「Aは、ここ数年ですごい成長した。
せやから、ななは安心してここを去れる」
A「…頑張りたいって思ってる」
西野「最後にその言葉を聞けて、安心した」
A「ななも、夢を諦めちゃダメだよ？
だって、この世界にいるななは、輝いてるんだから」
西野「ずっと言ってくれとるな」
A「ななはずーっと真ん中の人。
あそこで逃げ出さないでいてくれて、ありがとう」
西野「ううん…ななこそっ
あそこで引き止めてくれてありがとう…っ
ななに、いつも勇気をありがとう…っ」
A「ななの背中、見えたから。
これからの乃木坂、見ててね…っ」
西野「うん、ずっと見とるで」
数十秒の、熱い抱擁。
伝えたいこと、全部言葉にした。
ステージに立って言いたいことを言う。
そう決めて、何も用意して来なかったけど…
私の言いたいことは、これだったのだ。
だから、もう後悔はない。
＿＿本当に悔いなく卒業できます
それは、彼女も同じようで。
そう話す横顔は、晴れやかだった。
＿＿乃木坂46の西野七瀬となれたことは…
本当、誰も予想してなかったですよね。
私でさえも、予想してませんでした。
未知の可能性を秘め、この世界に飛び込んだ。
あの時は分からなかったこと。
それは、彼女の選んだ道は正解だったということ。
彼女が歩んできた道のりが、そう教えてくれた。
＿＿本日は本当に、ありがとうございました
彼女はまた、最後に清々しくこう叫んだんだ。
こちらこそ、出逢ってくれてありがとう。
たくさんの笑顔としあわせを、ありがとう。
＿＿2019年 2月24日 西野七瀬 乃木坂46卒業
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陽香(プロフ) - ゆづさん» リクエストありがとうございます。自粛期間中に書かせてもらいます！ (2021年1月31日 20時) (
レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - smile さん» リクエストありがとうございます。大丈夫ですよ！自粛期間中の絡みとして、入れさせていただきます。 (2021年1月31日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ - 自粛期間中、まいやんと過去のライブや番組を見返す話がみたいです。 (2021年1月31日 10時) (レス) id: 39863e63c2 (このIDを非表示/違反報告)
smile - まいちゅんと梅との絡み見たいです。こんな、シンプルなリクエストでも大丈夫ですか？ (2021年1月30日 23時) (レス) id: 4f17618e1d (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。書かせてもらいます！ (2021年1月30日 22時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年1月19日 18時
