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大園side
＿＿どうしよう
桃子の頭には、それしかなかった。
3期生の暫定センターをやらせてもらってたけど、今回は訳が違う。
乃木坂46のセンターになってしまったのだ。
ほんの1年前まで、乃木坂のことなんてほとんど知らなかった。
運だけでここまで来てしまった人が、グループの顔を任されてしまった。
これは、周りが思うより重たいこと。
収録中は堪えていた涙が溢れてきた。
先輩方が慰めてくれて、3期生のみんなが励ましてくれた。
与田も、一緒に頑張ろうって手を取ってくれた。
そんな桃子の前に、1人の先輩が現れた。
その人は、桃子を慰めなかった。
A「桃子」
大園「Aさん…」
A「センターおめでとう。
今回は、絶対に3期生がセンターだと思ってた。
そして、選ばれるのは桃子と祐希だって感じてた」
大園「なんで…？」
A「なんでだろうねえ…
2人とも、乃木坂っぽくないのに乃木坂が似合うからじゃないかな」
大園「えっ…？」
A「全然乃木坂のことを知らなかった桃子が、真ん中に立つ。
それって、すごいシンデレラストーリーじゃない？
今年の乃木坂は、とにかく勝負だから。
新しいヒロインの誕生が、変化には欠かせないんだよ」
本の中のセリフみたいな、Aさんの言葉。
内容は不鮮明なのに、スっと胸に溶けてくる。
なんだろう、もっと聴きたくなる…
今日のAさんは、不思議だ。
A「これさ、本当はまだ内緒にしとこうって思ったんだけど…
私、3期生のオーディションの最終審査、実は会場で見てたのね。
そこで初めて桃子を見て、完全に一目惚れだったんだ。
この子には、真ん中に立って笑ってて欲しいって思ったの。
でも、いきなりそんなこと言われて、戸惑う気持ちも分かる。
桃子のペースで、徐々に受け入れていけばいいよ。
いつか絶対に、この頑張りは自信に繋がるから」
嬉しかった。
嘘のない、真っ直ぐな目で言われたから。
ドキドキした。
他の先輩とは、少し違う雰囲気だったから。
A「桃子、これだけは言っておく。
私は、何があっても絶対に桃子を守るから、桃子は真ん中で笑ってくれればいい。
桃子には、笑顔があれば大丈夫」
映画のような世界かと錯覚するくらい、2人だけの空間だった。
意思の強い瞳に射抜かれ、首を縦に振ることしか出来なかった。
でも、この瞬間に決めた。
絶対に、笑顔だけは忘れないようにしようと。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 14時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - Ruruさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました！ (2020年10月13日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - ポムさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年10月13日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - みるきーさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年10月13日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - Ruruさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが書かせてもらいます。 (2020年10月13日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年10月1日 21時
