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どんどん近づく自分の番に、不安は増すばかり。
生駒ちゃん、みり愛、飛鳥、みなみ、蘭世、真夏。
みんな、挫けながらも最後まで登り切った。
私はと言うと、10分ほど練習をしただけ。
しかも、時間がないから先生用の難しいコースを登ることに…
恐る恐る、一投目のアイゼンを氷にかけてみるけど、カッチカチ。
足を動かそうにも、手の位置を変えようにも、氷でツルツル滑る。
1歩目からこれじゃ、途方もない戦いだと察知して、絶望的になる。
星野「A〜、頑張って！」
生駒「大丈夫、ちゃんと進んでるよ！」
上から、メンバーが応援してくれてる。
その声だけを心の支えに、ゆっくりと確実にゴールを目指す。
A「もう足が動かない…」
コツを掴んできたのも束の間、途中まで来て完全に足が止まってしまった。
垂直にそびえ立つ、ゴールの見えない氷の滝。
思うように刺さらないアイゼン。
徐々に冷えていく、末端の神経。
2時間の雪山登山で、大分消耗してしまった体力。
みんなと同じ場所で、私は1歩も動けなくなってしまった。
A「雪の乱反射が気持ち悪い…」
それだけでなく、完全に景色に酔ってしまった。
辺り一面の白が、太陽の光に反射して輝いている。
その煌めきが、頭の奥に入り込んで来て、私の神経を刺激する。
平穏だった体調が、徐々に悪化していくのが分かった。
少し目を閉じないと、本格的にやばいかも…
「どうします？リタイアします？」
A「あと30秒だけ休ませて下さい…」
私が下した決断は、続行だった。
ここまで来て、自分1人だけ諦めるなんて、絶対に嫌だ。
みんなが繋いできたバトンを、私が途絶えさせるわけにはいかない。
乃木坂は、今が大事な時期。
自分の立場を考えた時に、ここで逃げていいわけがなかった。
生駒「そうそう、上手！
もうすぐゴールだからね、頑張って」
秋元「A、あとちょっとだよっ泣」
みんなの声援が、だんだん近づいてくる。
ほとんど、記憶なんてなかった。
体力なんて、とっくに限界を超えてる。
前に進まなきゃいけない、という気力だけで登っていた。
そしてついに…
A「ついたぁ…っ」
最後の力を振り絞り、ようやく頂上へたどり着いた。
メンバーやスタッフさんが、駆け寄って来てくれる。
登っている間堪えていた涙が、溢れて止まらなかった。
氷の滝から見る景色は、筆舌しがたいくらい壮大だった。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 14時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - リクエストありがとうございます。お時間頂きますが書かせてもらいます！ (2020年10月3日 0時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
はーー(プロフ) - 岩本蓮加ちゃんとの絡みが見たいです！！ (2020年10月1日 20時) (レス) id: 1ddc39e4b6 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - なななさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが書かせてもらいます！ (2020年10月1日 14時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 瑠花さん» まとめての返信で失礼します。リクエスト頂戴しました。お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年10月1日 14時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年9月19日 14時
