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白石side
A「麻衣ちゃん、あのさ…」
意を決したように、Aが顔を上げた。
釣られて私も上げると、その綺麗な瞳と視線がぶつかる。
何を言うのか、ドキドキして次の言葉を待っていた。
A「…最近、無理してるでしょ？
私、気づいてるんだからね。
ずっと声かけようか迷ってたけど、今日の選抜発表見て我慢できなくなった。
奈々ちゃんが卒業発表して、今が1番大切な時期なのは分かってる。
その負担が、誰よりも押し寄せてるのがお姉ちゃんだってことも。
でも、お姉ちゃんは1人で背負いすぎ。
今日のお姉ちゃん見てて、ちょっと怖くなった。
奈々ちゃんが卒業したら、どうなっちゃうんだろうって。
奈々ちゃんにしか相談出来ないことがいっぱいあったの知ってるから、尚更。
お姉ちゃんは、もう1人で何でも出来ちゃうから。
だからこそ、見ててこっちがハラハラする。
それくらい、今のお姉ちゃんは頑張りすぎ」
不意を突かれた、Aからのお姉ちゃん呼び。
頑張りすぎ、という単語。
彼女の目は、本気だった。
核心を突かれ過ぎて、何も言えなかった。
目を逸らすにも逸らせず、戸惑っていた。
すると、一瞬で視界が遮られる。
A「私もいるから…っ
もう私だって、自分のことで精一杯な年じゃない。
自分の立場だって、徐々に理解してる。
お姉ちゃんに甘えてばっかりじゃないよ。
お姉ちゃんが辛い時は、傍にいたい。
私のこと、頼ってくれなくてもいい。
相談してくれなくても、甘えてくれなくてもいい。
でも、お姉ちゃんの傍にいさせて。
私だけは、世界中が敵になっても味方だから。
信じてほしいし、分かっててほしい」
ギューッと、腕に力がこもる。
いつも私が、彼女にしていたものと同じだった。
そうすると必ず、彼女は泣く。
安心して涙が出るのだという。
その気持ちが、今とてもよく分かる。
だって私の目からは、涙が溢れて止まらないから。
そんな私を見かねて、背中を摩る手が温かった。
A「今は無理して話さなくていいよ。
ちゃんと、気持ちが固まってからで大丈夫。
それで話したくなかったら、話さなくていいし。
ずっと傍にいるから、安心して」
彼女の言葉は、いつだって魔法のように私の心を溶かす。
素直な気持ちが、私の気持ちも解いていく。
麻衣「…ありがとね、私の妹に生まれてきてくれて」
こう伝えることが、精一杯。
妹の成長を、肌で感じた新年の初め。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 14時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 瑠奈さん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - ひなさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 瑠花さん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - kaさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年9月7日 0時
