傍にいるよ ページ40
白石side
麻衣「よし……ただいま〜」
A「麻衣ちゃん、おかえり〜！」
麻衣「あれ、何かいい匂いするね」
A「今日はね、私が夜ご飯作ったの」
選抜発表の後、別の仕事をして家に帰ってきた。
なんだか、今日は疲れたなぁ…
だから家に入る前、気持ちを切り替えるために短く息を吐いた。
なるべくいつも通り、ドアを開ける。
そしたら、奥の方からパタパタと走ってきたA。
エプロン姿だし、キッチンからはいい匂いがする。
どうやら、夜ご飯を作って待っててくれたらしい。
腕を引っ張られてリビングに行くと、前よりずっと上達した料理が並んでいた。
麻衣「これ全部、Aが作ったの？」
A「もちろん！
冷めないうちに食べたいから、手洗ってきて？」
満面の笑みで、得意気に話すA。
緊張で張り詰めていた心が、ゆっくりと解けていく。
手を洗って戻ってくると、Aがダイニングに座って待ち構えていた。
麻衣「いただきます」
A「どうぞ召し上がれ〜」
麻衣「……ん〜！美味しい！」
A「ほんと！？」
麻衣「ポテトサラダ、よく比率分かったね〜」
A「材料は知ってたけど配合は分からなかったから、ママに聞いたの」
確実に、料理の腕が上がってる。
どれもこれも美味しいし、何より気持ちがこもってる。
久しぶりに、人のご飯を食べたかもしれない。
あったかくて、満たされていくのが分かる。
油断してると、泣きそうになるくらい嬉しかった。
:
A「美味しかった…？」
麻衣「うん！とっても！」
A「よかった〜」
麻衣「ありがとね、洗い物までやってくれて」
A「ううん、洗い物は好きだから」
洗い物はやるよって言った私の発言を制して、片付けまでやってくれた。
今日はやけに、至れり尽くせり。
いつも優しいけど、今日は比じゃないくらい労わってくれる。
有難いけど、ちょっと不思議にも感じる。
最初は、選抜発表があったからかなって思ってた。
私がセンターになったから、そのお祝いなのかなって予想してた。
でもいつまで経っても、選抜発表には触れなくて。
むしろ、お仕事の話は避けてるような雰囲気で。
リビングのソファにやって来たAの顔には、うっすら緊張すら浮かんでいた。
これから起こることが想像できず、沈黙が訪れる。
何となく、Aが話し出すのを待った方がいい気がして、私は黙って視線を落としていた。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 14時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 瑠奈さん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - ひなさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 瑠花さん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - kaさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年9月7日 0時
