君が主人公の物語 ページ4
ついに迎えてしまった、サヨナラの意味のMV撮影当日。
奈々ちゃんと作れる、最後のMV。
ほぼ真夜中に東京を出発し、バスに揺られること数時間。
それぞれが、それぞれの想いを抱えて現場入りをした。
私の隣には、もちろん飛鳥がいる。
MV撮影は、土砂降りの雨の中で始まった。
台風が接近していて、ものすごい風雨だった。
カッパを着て、バスタオルを羽織って待機すること数時間。
このMV撮影の様子はPVとして収録されるらしく、ドキュメンタリーのカメラさんも入っていた。
「雨すごいですね」
A「スタッフさんの指示が、全然聞こえないんです」
「雨でかき消されちゃいますよね」
A「乃木坂らしいっちゃ、らしいですけどね笑」
風雨の音に消されて、色んな指示が通りずらくなってる。
テストは傘ありだけど、本番は傘なしで撮らないといけない。
その度に、何度も中断する撮影。
自然と、現場の空気はピリピリしていく。
そんな中、私はカットの休憩中にメイクさんに呼ばれていた。
「ちょっと、その唇の色じゃ出せないから直そっか…笑」
A「そんなやばいですか？」
「うん、綺麗に紫だね笑」
秋元「ほんと、漫画みたい笑」
A「えぇ…笑」
「体調が悪いとかではない？」
A「うん、それは大丈夫…！」
そう、あまりの寒さに血色が悪くなってしまった。
元々、プールとかでも寒いと血色が悪くなるタイプだから仕方ないね。
A「うぅ…寒いねぇ」
秋元「A見てると、ほんとに寒そう」
「直しても直しても、雨で落ちちゃうからね汗」
A「奈々ちゃん最後のMVなのに、こんなに雨で可哀想…」
秋元「せめて、小雨になってくれればいいんだけどね…」
車両で、メイク直しをすること数分。
ほんと少しだけ雨が小降りになったから、この時間に1シーン撮るらしい。
巻きで！って言われて急いで準備したけど、撮影は本当に一瞬だった。
今日は第2現場の撮影は終わりで、第3現場に行くらしい。
秋元「第3現場のシーン、めっちゃ好きなんだよね」
A「私と飛鳥が手繋いでるやつ？」
秋元「そう！あれめっちゃ好き！
私がファンだったら、ここで悶絶する」
第3現場は、奈々ちゃんの家で飛鳥と手を繋いでるシーン。
飛鳥が奈々ちゃんに、お姉ちゃん？って尋ねる最高の演出。
確かに、あのシーンが好きって気持ちは分かる。
第2現場で集中切れちゃったから、気持ち作らないと…
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 14時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 瑠奈さん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - ひなさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 瑠花さん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - kaさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせて頂きます！ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年9月7日 0時
