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松村side
さっきから、ソワソワすること10数分…
今やっと、スマホが振動してワンコールで出る。
心臓が飛び出そうなほど、高鳴っとった。
松村「もしもし？」
A「さゆりん、今大丈夫だった？」
松村「平気やで」
A「今、結果見てきたよ」
松村「うん…」
声のトーンからは、合否は想像出来ひん。
はやる気持ちを抑えて、次の言葉を待つ。
A「合格してた…」
松村「ほんま！？」
A「うん、本当に私の番号あった…！」
松村「そっかぁ！良かったやんな〜！」
A「ありがとう」
嬉しくて、顔が紅潮する。
自然と、涙が一筋こぼれ落ちていた。
A「本当に、ここまで来れたのはさゆりんのおかげだよ。
さゆりんがいなかったら、絶対に受からなかった。
勉強教えてくれて、支えてくれてありがとう。
さゆりんがいてくれて、本当に良かった…！」
松村「私は、Aなら絶対に出来るって信じとったから。
夢を叶えるだけの努力もしとったんやし、受かるって思ってたで。
ほんまに、おめでとう」
これだけ言うのが、精一杯やった。
Aの声も、涙で震えとる。
溢れ出る感情を抑えず、私たちは電話越しに涙を流す。
橋本「さゆりん、どうしたの？」
松村「Aから…っ」
橋本「出ていいの？」
松村「A、ななみんに代わるで」
後ろからやって来たななみんに、電話をパスする。
キョトンとしてるななみん。
けど、数秒後には、その瞳に同じ温度の雫が浮かんどった。
橋本「おめでとう、A。
1年間、本当によく頑張ったね」
A「奈々ちゃんに、はなまる貰ったから…っ」
橋本「そりゃあ、はなまるあげちゃうよ。
だって、すっごい頑張ってたもん」
A「奈々ちゃんにも、いっぱい助けてもらったね。
今まで、本当にありがとう」
橋本「私は何にもしてないよ。
楽しい高校生活を送るんだよ〜」
スマホを耳に当てながら話すななみんの横顔が、すごく優しかった。
そして、Aのくぐもった声が安心に溢れていた。
私の頬に流れる涙も、温かかった。
橋本「はぁ……安心した」
松村「ななみん、今日ずっと不安そうな顔しとったもんな」
お互いに、安心しきって同時に力が抜けた。
彼女の蕾は、桜よりも早く満開に咲いた。
流した汗と涙は、1年間の努力の勲章。
満点の笑顔で飛びつくあの子を見るのが、たまらなく待ち遠しい。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 14時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» 以前もリクエストして下さっていたようなので、メモしてありました。お時間頂きますが書かせてもらいます！ (2020年8月11日 23時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» ありがとうございます。お楽しみ頂けたようで嬉しいです！ (2020年8月11日 23時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - Ruruさん» 重ね重ねコメントありがとうございます。リクエスト賜りました。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年8月11日 23時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - いつも楽しく読ませてもらってます！リクエストです。HKT48のなこみくちゃんとコラボしてほしいです！ (2020年8月11日 13時) (レス) id: c5a8986ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年7月30日 14時
