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ここで頑張りたい ページ10

久保side


どうしよう、どうしよう…

ここまで来てしまった…

ずっと憧れ続けてて、次オーディションがあったら受けようって決めてて。

覚悟を決めて、宮城から東京まで遥々やって来たと言うのに…

会場には、可愛い女の子がズラり。

当たり前なんだけど、顔面偏差値バグのアイドルグループなんだから。

だけど、まさか…

その中でもトップクラスの方が、同じ会場にいらっしゃるなんて…

斜め前で、審査を見てらっしゃる。

こんな偉大な人の前で自己PRなんて、恐れ多すぎる…

私の自己紹介なんか、そんな聞いてもらうに値しないのに…

話す前から涙が止まらないなんて、そんなの致命的。

頭では分かってても、全然止まってくれやしない。






『次の方……!お願いします』


?「は、はい…」


『自己紹介お願いします』


久保「久保史緒里です…

宮城県出身の中学3年生です…」


『緊張してる…?』


久保「は、はい…っ」


「ふふっ…泣かなくても大丈夫よ笑

リラックスして、いつも通りやって?」


久保「…はいっ」




現実世界にいるのか分からなくなる。

緊張とか、不安とか、高揚とか。

もう、訳が分からない。

私今、白橋さんと会話した…?

白橋Aさんが、私に向かって話しかけてくれた?

大パニックで、落ち着けなんてしやしない。

目すら合わせられない。

合ったら本気で心臓持たない気がする。




『Aがいるとは思ってなかっただろうからね。

そりゃ緊張するよね笑

じゃあまず、私から質問させてもらおうかな。

…大丈夫?ちょっと落ち着いた?』


久保「…はい、すみません」


『今回どうして3期生のオーディションを受けたんですか?』


久保「次、乃木坂のオーディションがあったら受けようと決めていたからです」


『いつから決めてたの?』


久保「2014年の10月からです」


「すごい細かい…笑」


久保「何度目の青空かのリリース期間で、乃木坂を知りました。

そこから応援していて、気づいたら憧れの存在になっていたので…

乃木坂に入りたいって、それが私の夢になりました」


『分かりました。

じゃあ、久保さんにとって乃木坂はどんな存在ですか?』


久保「私に夢を与えてくれた存在です」




初めて乃木坂を見た日のこと。

今でもハッキリ覚えてる。

脳天を突き抜けるような衝撃があって。

夢中になって、目が離せなくて。

私も、この中に入りたい!って強く思ったんだ。

そしたらもう、離れなくなっていた。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年5月5日 23時

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