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『乃木坂のメンバーで、尊敬している人はいますか?』


山下「…白橋さんです」


「…ぇ」


山下「すみません…忖度したわけじゃないんです。

今日まさか、ここにいらっしゃるとは思ってなくて…!

でも本当に、白橋さんのことをずっと応援しています」


『白橋のどこが尊敬できる?』


山下「誠実なところです。

仕事にも学業にも、真正面から向き合っている。

努力を怠らず、驕らずに取り組む姿勢を尊敬しています」


「ありがとうございます…」


『白橋みたいになりたい?』


山下「もちろん、近づけるように努力します。

誠実に活動することは、当たり前だって分かってます。

ただ、私がどんなに頑張っても白橋さんにはなれません。

少しでも近づけるように、日々努力するしかないなって思ってます」


『なるほど、分かりました。

…A、山下さんに聞きたいことある?』




これも、用意してきた答え。

でもまさか、本人を前にして言うとは思ってなかった。

忖度してるって思われたらまずい…

咄嗟に否定したら、何かおかしくなっちゃった。

内心バクバクで、しどろもどろな回答をしてしまった…

焦りMAXで訝しげに次の問いを待ってたら、まさかの変化球。

白橋さんから質問だなんて、そんなの想定外すぎるよ…




「もし乃木坂のメンバーになったら、美月ちゃんはどうなりたい?」


山下「全てのお仕事に誠実に取り組んで、常にチャレンジできる人でいたいです。

ネガティブな自分を変えて、自分のことを肯定できる人になりたいです。

その積み重ねを経て、いずれかは乃木坂に貢献できる存在になります」


「なるほど、どうやったらなれるかな?」


山下「感謝の気持ちを忘れないことです。

以前、白橋さんが信頼を築くのには時間がかかるけど失うのは一瞬と仰ってました。

信頼関係を築くには、常に誠意を持った対応が必要です。

誠実さが1番伝わるのは、やっぱり感謝だと思うので…

それを常に心に留めておきながら活動することで、乃木坂に貢献できると思います」


「うん、とっても素敵なことだと思います。

ありがとうございます、私からは以上です」




オーディションが始まって初めて、目が合った。

メンバーとファンじゃない。

人と人として、対峙した。

言いたいことの全ては、目を見て伝えられた。

そして、白橋さんから私だけに向けて言葉が返ってきた。

もうそれだけでも悔いはない。

これから先、どんなことも頑張れる気がする。

ここで頑張りたい→←憧れは遠い



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年5月5日 23時

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