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プレゼントは喜びだけじゃない ページ49

でも、プレゼントは決して喜びだけを連れてこない。

贈り物というのは、時として人を泣かすこともある。

残酷なまでものサプライズまで、一緒に連れて来た。




橋本「えっとですね、卒業後の進路についてもね。

うん、皆さん気になってるんじゃないかなって思うんですけど…

はい…私は、乃木坂を卒業すると同時に芸能界も引退します。

つまり、私がもう芸能人として、皆さんの前に現れることはありません。

乃木坂46の橋本奈々未で最後です」




予想出来ていなかったわけじゃない。

ななみんは、アイドルどころか芸能人になりたかったわけでもない。

乃木坂で活動する上で、芸能界の嫌な所も暗い部分も見てきた。

それらを飲み込んでまで、ここで仕事をしたいとは思わない。

そんな本音を聞いた夜もあった。

だから、芸能界引退を予想していなかったわけじゃない。

次の夢とよく言ってたけど、それがここにはないことくらい分かってた。

乃木坂でやり切ったら、芸能界にも未練はない。

清々しく言い切れるのが、私の知ってる橋本奈々未だからだ。




桜井「そっかぁ、芸能界も引退しちゃうんだね」


橋本「うん、そうだねぇ…

元々さ、芸能界に興味があって入ったわけじゃなかったから。

乃木坂が好きだったから、ここまで続けて来れた。

でも私、乃木坂以外に芸能界で絶対やりたい!みたいなことなくて…

もちろん、今まで経験させて頂いたことは楽しかったよ。

すごく貴重だったし、有難いことだなって思ってる。

でも、それを今後の仕事にするかって言われたら…」


桜井「それはしっくり来ないって感じかな?」


橋本「うん、そうだね」


桜井「もうキッパリ終わりって感じ?」


橋本「そうだね、キッパリ辞めちゃう」


桜井「今さ、CanCamモデルもやってるじゃん?

それは、乃木坂としてってより橋本奈々未としての仕事だと思うんだけど。

モデル業も、綺麗さっぱりやらないの?」


橋本「うん、やらないかなぁ」


桜井「そっかぁ…

じゃあ、もう本当に終わりって感じなんだね」


橋本「そうだね」




橋本奈々未として頂いてるお仕事も、全部辞める。

メリハリある辞め方、ケジメをつけるとはまさにこの事。

それでこそ、橋本奈々未だ。

私たちが惚れた橋本奈々未だ。

かっこ良すぎる生き方じゃないか。

なかなか、こんなにも潔い人に出会うことなんてない。

手放すのが惜しい存在に出会うことなんてない。

橋本奈々未は、奇跡の人材だと思う。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年5月5日 23時

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