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高橋「Aが、自分の意思で自分の道を決めてくれたのが嬉しいんだよ。

ちゃーんと壁乗越えて、強くなれてる。

偉いよA、みんなが出来ることじゃないんだよ?

変わりたいって思って実際に変われる人は、そう多くない。

やっぱりAは、素晴らしい子だよ」


「えへへ…ありがとうございます笑」


高橋「Aは、ずっと有言実行してるよね。

どうしてそんなに頑張れちゃうの?」


「えー、どうしてなんだろ…

このままじゃ嫌だって漠然と思ってるからですかね。

これじゃダメって思うより、嫌だって思うんです。

変わりたいけど、そのためには自分が変わるしかない。

周りが変わることを期待しても、自分が傷つくだけだから…」


高橋「自分が傷つかないためにも、自分が変わるってことか…

やっぱりAは、強い子だよね。

私は、Aのそういう芯が強いとこ大好きなんだ。

気が強いんじゃない、芯が強いの。

だから、Aの強さで人は傷つかないよ」




私も、涙を抑えて言葉を紡いだ。

Aは素晴らしい、何者にも代えられないくらいに素敵な人。

だからもう、これ以上自分を傷つけなくていい。

今言うからこそ、より説得力を持つと思った。




大島「1年を目処って言ってたよね?

それは、Aが自分で指定したの?」


「はい、まだ見たい景色があって…」


高橋「見たい景色?」




まさか、彼女の口からこの言葉が出るとは…

全く想像出来なかったわけじゃない。

でも、本当に言ってくれるなんて…

強くなった少女は、もう大人の女性になっていた。






「私、来年の総選挙に出たいんです。

それで…1位を目指したいんです」






総選挙で1位になりたい。

いつか、言ってほしいと思っていた。

そして、叶えて欲しいとも思った。

君なら出来るかもしれないと、最初から分かっていたから。

そうだ、私が見たかったのは…

私たちが望んでいたのは…

彼女の、こういう強い意志だったんだ。




「1位を目指す挑戦をファンの方としてみたいんです。

AKBさんで見た景色、私が最後に目指すのはやっぱり…

総選挙で1番上になって、そこからの景色を見ることです。

それでやっと、私の使命は終わりです」


高橋「A…っ!」


大島「よく言った…!」




2人同時に抱きしめた。

逞しい背中は、もう既に立派なエースだった。

彼女の夢、私たちも一緒に追いかけよう。

追いかけさせてほしい。

心の中で、同時に誓ったに違いない。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年5月5日 23時

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