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飛鳥「ほんと…?」


「うん、ほんとだよ。

飛鳥にも持ってほしいな、自信。

私は出来るって、飛鳥自身に実感してほしい」


飛鳥「うん…」


星野「飛鳥、めちゃくちゃポテンシャルあるんだよ?

自分じゃあんまり気づいてないかもしれないけど…

みなみは、覚醒した飛鳥は最強になれるって思ってる。

そろそろその時期なんじゃないかな、とも思ってるよ」


「飛鳥は確実に、グループを引っ張る側になる。

だから、そのための練習だと思ってさ。

3期生も入って来るしね?

この辺で一緒に頑張ってみない?」




みなみと交互に、飛鳥に向けてエールを送る。

その言葉を受けてか、飛鳥の瞳が揺れる。

手を取るかどうか迷ってるようだ。

もう少しだった。

あともう一押し、何かが欲しい。

でも、その決定打が私には分からない。

私にはその武器を持ち合わせていない。

ちらと、横の親友を見た。

僅かに頷いてくれた時、底知れぬ安心感があった。




星野「みなみも正直言うと、3列目で申し訳ないんだ。

次世代って言われながら、2人と差がついちゃって。

3人で一緒に乃木坂を引っ張ろう、未来の御三家になりたいねって言ったのに。

2人はフロントで、みなみは3列目に下がっちゃった。

引っ張るって言える立場に、みなみはいない。

でもやっぱり、よく考えたらみなみに引っ張る側は向かないと思う。

背中で語るとか、そんな強さもないし。

前に出てどうとか、なんかしっくり来なくて。

その代わり、引っ張る側の人を支える役割は向くと思うんだ。

みなみはいつでも、2人を支えるよ。

話聞くでも、不安ぶちまけるでも、何でもいいよ。

引っ張るやり方はAに聞いてさ。

辛くなったら、みなみのこと頼ってよ」


飛鳥「みなみ…」


「みなみは最強だよ、飛鳥も知ってると思うけど。

センターに立ったら、より分かる。

私は、みなみのおかげで今ここにいるんだもん。

みなみのことは、何があっても信じられる」


飛鳥「みなみ、A…」


星野「2人が大切で、すごく素敵だからだよ。

だからみなみも、全力で支えようと思うんだ」




やっぱり、私の親友は最強だ。

自分の気持ちと飛鳥の気持ちを両立させるのが上手い。

それは、いつでも周りを見てるから。

その時に相応しい言葉を届けられるんだ。

みなみだって、色んな思いはあると思うけど。

自分の感情を昇華させながら、飛鳥の瞳の色を変えられるんだから。

ありがとうの意味を込めて、頷き返した。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年4月22日 10時

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