検索窓
今日:23 hit、昨日:35 hit、合計:53,170 hit

ページ47

「はい、じゃあ円陣組みまぁす」


生駒「ん、じゃあ後はよろしく」




いつも通り、みんな丸くなる。

玲香を真ん中に、両サイドに私と生駒ちゃん。

みんなの視線が、私たち3人に注がれる。

一言ずつ言葉を発した後、私たちは真ん中のキャプテンにバトンパスした。

ここからの夏は、あなたが始めて下さい。

頼んだの意味を込めて頷いた。




桜井「今日は、神宮最終日です。

今年の夏は…いっぱい迷惑をかけちゃってごめんなさい。

初日のMCでも言ったけど、みんなの頑張りをずっと影で見てました。

みんなが頑張ってる姿を見て、私ももうちょっと頑張りたいって思いました。

戻って来るきっかけをありがとうございます!

そして、温かく迎えてくれてありがとうございます!」


生駒「玲香ー!おかえりー!」


桜井「こうやって、おかえりって言ってもらって。

私の居場所はここなんだなって、再確認できました。

大好きなみんなと、またこうやってステージに立てて嬉しいです。

戻って来て良かった…

みんな、いつも本当にありがとう!」




玲香はキャプテンだけど、先頭にはいない。

グイグイみんなを先導するよりかは、1歩下がった場所から俯瞰するタイプ。

ぐるっと1周、隈無くメンバーを見てる。

だから、誰にとっても等しく距離が近い。

誰にでも分け隔てなく、寄り添って優しさを施すキャプテン。

いつもありがとうは、私たちのセリフだ。




桜井「今日は、盛大に4周年をお祝いしましょう!

そして、全力を出し切って素敵な思い出を作りましょう!

それじゃあ、円陣行きます!せーの!」




隣で、その横顔をチラと眺める。

いい顔してる。

みんなのキャプテン、桜井玲香だ。

おかえり、玲香。

戻って来てくれてありがとう。






桜井「A…!」


「玲香、楽しもうね」


桜井「ありがとう、乃木坂を守ってくれて」


「そんな、守るなんて…」


桜井「戻りたいって思えたのは、A達のおかげ。

2人が見せてくれた乃木坂、すごい眩しかった。

私もこの中にいたいって思った。

そう思わせてくれてありがとう」


「お礼を言うのは私の方だよ。

いつも乃木坂のためにありがとう。

全部を知ったら、これしかない。

桜井玲香は、乃木坂46に必要不可欠な存在だよ」




優しい抱擁。

お互いに、生きている。

絶望を知った後こそ、この生きるパワーは威力を増す。

生のエネルギーは、掛け合わせると無敵だ。

2人揃って、階段を駆け上がった。

夏、終わる→←おかえり、我らのキャプテン



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
331人がお気に入り
設定タグ:乃木坂46 , AKB48 , アイドル
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年4月22日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。