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深川side
今朝、さゆりんから預かった手紙。
＿＿Aに渡しといて
そう言って手渡されたのは、綺麗に折りたたまれた便箋。
そのまま立ち去ったさゆりんの後ろ姿が、寂しそうだったのは記憶に新しい。
本当は、自分で渡したかったに違いない。
大丈夫？って声をかけて、抱きしめてあげたかったはず。
それでもそれは、叶わぬ望み。
だから、敢えて手紙という手段を選んだんだ。
自分で渡さなかったのも、彼女なりの気遣い。
さゆりんの優しさを受け取って、Aに渡した。
中を読むなり、驚いた様子のA。
何度も何度も読み返しているうちに、大きな目には涙が溜まっていた。
そしてそれは、言霊と共に溢れ出る。
＿＿私は、ここに来ちゃいけなかった
その叫びに、心が震えた。
この子の中に轟く、怒りや悲しみ、苦しみや後悔。
全部が激しく混ざりあっていた。
深川「さゆりん、きっと泣きながら書いたんだよ、この手紙」
A「えっ…？」
深川「ほら、所々文字が滲んでるでしょ？」
A「あ…」
深川「それは、自分がやってしまったことへの後悔もあると思う。
でもそれ以上に、Aに伝えたかったんじゃないかな？
ごめんねって言葉と、大丈夫だよって励ましを。
きっと、ステージに立ち続ける怖さは、さゆりんが1番分かってる。
だけど、その怖さを堪えて踏ん張ったから、今のさゆりんがいる。
Aにも、同じだよって伝えたかったんだと思う。
だからこれは、Aの勇気を応援するために流した涙なんだよ。
私は絶対に味方だよって声を、文字にしたんだと思うよ。
だから、Aはここに来ちゃいけなかったなんてことはない。
ここで、待ってる人がいるんだから。
Aがステージに立つのを、楽しみにしてる人がいるんだから。
もちろん、体調が優先だから無理はして欲しくない。
だけど、Aは絶対に乃木坂に必要だし、ここにいていい人。
ここにいなきゃ、ダメな人だよ」
その瞳から零れる涙は、いつの間にか止まっていた。
私の言葉を、一生懸命に咀嚼している。
そして、意を決したように1つ頷いた。
A「私、バスラ出る＿＿」
そう決意したAは、もう迷ってなんかなかった。
傷を癒すには、自分で立ち上がってその傷を塞ぐしかない。
新しい記憶に書き換えて、その傷を見えなくするしかない。
そのために立ち上がったAは、もう弱くなんてなかった。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» リクエストありがとうございます。もう少しギクシャクする予定で下書きしてあるので、お楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 琴乃さん» ありがとうございます！リアルだと今野式なのでその通りに書いてしまったのですが、バナナマンさんとの絡みも追加しました。ご了承頂いた上で、お読み頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年6月21日 14時
