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深川side
Aのレーンで何やら事件が起きた、と聞いた時は心臓が止まるかと思った。
4部の握手が終わるなり、近くにいたスタッフさんに詳しい事情を聞いた。
想像していた事件とは違かったけど、斜め上をいく内容。
口に出すのも躊躇われるくらいの、苦しい出来事。
アンチの方がまだマシだと思ってしまうくらい、残酷な言葉たち。
全部1人で受け止めたAの心の傷は、正直推し量れなかった。
深川「…A！」
桜井「あ、まいまい！…聞いた？」
深川「うん…」
桜井「さっきまで過呼吸気味だったんだけど、ちょっと落ち着いたとこ」
深川「A、もう苦しくない？」
小さく頷いたAの顔は、真っ青で。
手を始めとして、細い体は震えていた。
止まらない涙に、まだ荒い呼吸。
それだけで、ことの残酷さがよく分かった。
A「もう握手会もしたくないし、ステージにも立ちたくない…
乃木坂の白石は、麻衣ちゃんだけで十分。
私って、あんなに嫌われてたんだって、初めて気付かされた。
人から、あんなに憎しみのこもった目で見られたの、初めてだよ…」
やっとの思いで出た声は、掠れていた。
もちろん、今日のAの握手会は全部中止。
だけど、次にAが出られる保証もなかった。
それくらい深く刻まれた、心の傷。
せっかく治りかけた瘡蓋は、再びドクドクと流血していた。
深川「相手の子、Aより年下だったんでしょ？」
桜井「小学校低学年くらいだったらしい。
でも、年齢なんか関係ないよ！
どんなことを言われたら相手は傷つくか、ちょっと考えれば分かるでしょ。
私たちの大事なメンバーを、こんなに傷だらけにして…」
A「玲香…怒ってくれてありがとね。
でもいいよ、全部本当のことだから」
桜井「やめて、これ以上、自分のこと傷つけないで。
私が、もう見てられないの…！」
深川「今回の件は、Aは何にも悪くないんだから、絶対に自分を責めちゃダメ。
Aが乃木坂に残ってくれるなら何でもするし、相談なんていくらでも聞く。
だから、ここでやめないで…お願い…！」
気づけば、私も玲香も泣いていた。
楽屋にいたメンバーの中にも、涙を流す人がチラホラ。
この世界にいれば、みんな他人事じゃない。
だからこそ、Aの痛みが理解できるんだ。
誰も何も言わない空間が広がる。
沈黙の中、第5部開始を告げるアナウンスだけが、淡々と響いていた。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» リクエストありがとうございます。もう少しギクシャクする予定で下書きしてあるので、お楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 琴乃さん» ありがとうございます！リアルだと今野式なのでその通りに書いてしまったのですが、バナナマンさんとの絡みも追加しました。ご了承頂いた上で、お読み頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年6月21日 14時
