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「Aちゃん！大丈夫！？」
A「……っ」
「立てる？」
A「気持ち悪い…」
「立てないか、ちょっと待ってね」
体がふわっと持ち上がったと思ったら、スタッフさんがお姫様抱っこをしてくれてた。
お母さんと同じ温もりに、少しだけ気分の悪さが和らいだ。
「A、どうした？」
「いきなりしゃがみこんじゃって…」
A「もう握手会したくない！」
「何があったか話せるか？」
A「いやだ、話したくない！」
「分かった、今はいいから。
とにかく、落ち着いて深呼吸しろ」
楽屋に運ばれたら、たまたま居た今野さんが仰天してやって来た。
私の口から、あの出来事をもう一度話す気にはなれなかった。
そんな私の代わりに、事情を知ってるスタッフさんが全部話してくれた。
聞くだけでも苦しく、消えたくなるくらい傷は深かった。
「その子はどうした？」
「泣き止ませてから、白石のレーンに連れて行きました。
母親は、かなり申し訳なさそうに謝罪をしていました。
本当はAに直接ってことだったんですけど、この状態なのでお断りしました」
「そうか…」
朦朧とする意識の中で、少女の行く末を知った。
ちゃんと麻衣ちゃんと握手出来たなら、良かった。
少女に対する怒りはゼロではなかったけど、その何倍もショックが大きかった。
まさか、こんな形でお前はいらないと言われるとは、思ってもなかった。
少女の甲高い泣き声が、私の頭に鳴り響いていた。
あんたなんかいなければいい、と囁く声も聞こえる。
耳を塞いでも、声は治まるどころか大きくなる。
心が、壊れてしまいそうだった。
A「もう無理…！限界！」
「A、気持ちは分かるけど落ち着け。
大丈夫、お前を待ってる人は必ずいるから」
A「元はと言えば、今回の選抜発表が原因なんです！
今までの私なら、こんなに傷つかなかった！
大人は何にも分かってない、何にも…！」
「ごめんな…ごめんなA」
今野さんが、珍しく動揺してるのが声で分かった。
そして、今回の出来事に憤りを感じていることも。
運営スタッフに、ショックを与えたことも。
それでも、私の傷が癒えることはない。
大人がどれだけ頑張っても、そう簡単には立ち直れそうもなかった。
せっかく持ち直した心は、また振り出しに戻ってしまった。
そこに、4部終了のアナウンスが流れた。
メンバーに会うのも、怖かった＿＿
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» リクエストありがとうございます。もう少しギクシャクする予定で下書きしてあるので、お楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 琴乃さん» ありがとうございます！リアルだと今野式なのでその通りに書いてしまったのですが、バナナマンさんとの絡みも追加しました。ご了承頂いた上で、お読み頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年6月21日 14時
