少女の決断 ページ4
久しぶりの登校は、比較的足取りが軽かった。
それは、ある覚悟を持って行ったから。
A「風香、昨日言った、話があるって事なんだけど…」
「どした？」
A「私、転校することにした。
塾も辞めて、全く新しい環境に移ることにした」
「そっか……そうだね、うん。
きっと、その方がいいよ」
A「急でごめんね。
今日が、この学校に来る最後の日なの。
本当は、新学期から転校する予定だったんだけど、風香にはどうしても直接伝えたくて。
あと、先輩にもハッキリ言うことにした。
この近くに来ることはないから、先輩と会うのも本当に最後。
今まで、たくさんありがとう。
私が学校に来れたのは、風香がいてくれたおかげだよ」
「待って、泣いちゃうから止めて…
私は、ずっとAが憧れだったよ。
これからも、ずっとそう。
今度は、ファンとして会いに行くからね。
ずーっとAのこと、応援してるから。
絶対にトップアイドルになってね」
A「うん、頑張る。
ありがとう、風香。
また、どこかで会えたらいいね」
「きっと、どこかで会えるよ。
こちらこそありがとう」
私が、悩んだ末に下した決断。
お正月休みに突然、夢の国に行きたいと連絡した私。
忙しいのが落ち着いたから、2人で思い出を作りたいって言った。
風香は、二つ返事でOKしてくれた。
勘のいい風香だから、きっとこのとき既に、こうなることを察していたのだろう。
そんな優しい風香と離れるのは寂しかったけど、私に迷いはなかった。
「A！また会おうね！」
A「うん、今までありがとう！」
去り際、背中に向かって風香が声をかけてくれた。
振り返ったら泣きそうだったから、前を向いて答えた。
新しい環境でスタートするために、この学校の人の連絡先は全部消した。
どこの学校に行くかは、風香にも伝えていない。
最後に挨拶を…という、担任の先生の提案も断った。
去るなら、潔く去りたかったから。
だから、敢えて始業より1時間以上も早いこの時間を指定したのだ。
そして私は、もう1人呼び出しておいた人の元へ向かう。
今までなら、憂鬱だった場所。
避けてきた教室へと、歩いていた。
それでも今日は、気持ちが軽かった。
何か吹っ切れた、清々しい感じ。
窓際に、座っている人影が見える。
自然と、恐怖は感じなかった。
始めての気持ちに少し驚きつつも、私はドアをノックした。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» リクエストありがとうございます。もう少しギクシャクする予定で下書きしてあるので、お楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 琴乃さん» ありがとうございます！リアルだと今野式なのでその通りに書いてしまったのですが、バナナマンさんとの絡みも追加しました。ご了承頂いた上で、お読み頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年6月21日 14時
