この場所に立つ意味 ページ26
A「遅れてすみません！
よろしくお願いします！」
「おはよう、A。
まだ基礎練しかやってないから、ストレッチしたら加わってね」
井上「Aおはよう〜」
中元「こっち空いてるからおいで〜」
想像していたより何倍も、温かかった。
みんな、笑顔で挨拶をして、優しく迎えてくれた。
私も自然と、笑顔になれた。
心配する必要なんて、どこにもなかった。
いつの間にか、心のモヤモヤは消えていた。
やっぱり、あそこで逃げなくて良かった。
ちゃんと向き合って、本当に良かった。
「今回の曲は、先にポジションを発表します」
基礎練が終わった後、先生が唐突に言った。
みんなが、先生の周りに体育座りをする。
私は、1番後ろで小さく座っていた。
「＿＿＿センターは、白石A」
最初に呼ばれた名前に、私は頭が真っ白になった。
まさか、このポジションで呼ばれるとは思ってなかった。
2度目のセンターポジション。
その重責は、よく分かっていた。
そして、そこに立つ意味も、よく分かっていた。
「今回は、Aセンターでこのフォーメーションで行きます。
このメンバーでする活動も増えていくだろうから、頑張ってね」
先生の言葉は、どこか遠くに響いていた。
一瞬遅れて、その重みがのしかかる。
中元「A〜、センターおめでとう！」
井上「いつでも支えるからね」
A「どうしよ…」
中元「大丈夫、Aなら出来るよ」
井上「今のアンダーを引っ張れる人は、Aしかいないよ」
A「いや、そんな…」
私は、ひどく混乱していた。
自分がセンターを任されたことに。
そして、こんな中途半端な人が真ん中に立つことに。
私に出来るのか、不安だった。
今の私が、アンダーを引っ張ってもいいのか。
その疑問は、私の中でグルグル渦巻いていた。
井上「これは、Aに頑張れっていうメッセージだと思う。
ここで負けるな、って伝えてるんだと思うよ。
神様は、乗り越えられない試練は与えないから大丈夫。
Aは強い子だ」
中元「負けそうな時だからこそ、このポジションなんだよ。
大丈夫、みんなAの味方だから。
Aがここに立つの、嫌だなんて思ってないから。
みんな、絶対ついて行くから」
2人は、力強い言葉をかけてくれた。
それでも、私の心は揺れていた。
その後も、不安の雲を抱えたままレッスンは続いた＿＿
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» リクエストありがとうございます。もう少しギクシャクする予定で下書きしてあるので、お楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 琴乃さん» ありがとうございます！リアルだと今野式なのでその通りに書いてしまったのですが、バナナマンさんとの絡みも追加しました。ご了承頂いた上で、お読み頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年6月21日 14時
