ここで負けないで ページ20
奈々ちゃんに連れられて、一旦家に帰ってきた。
しばらく奈々ちゃんの家に泊めてもらうから、荷物を取るため。
2人で手を繋いでエントランスに入ると、見慣れた後ろ姿があった。
A「……美彩？」
衛藤「A！大丈夫だった？」
A「大丈夫だけど…」
衛藤「もう！心配したんだからね！」
A「ごめんね…」
私を見るなり駆け寄ってきたのは、美彩。
いつもの猫なで声じゃない、本気で心配してくれてた声。
背中に回った手の温もりが、優しかった。
橋本「ここじゃあれだから、中入れてあげたら？」
A「うん…」
3人で、家の中に入った。
リビングに通して、とりあえず2人にはお茶を飲んで待っててもらう。
その間に、急いで荷物をまとめた。
A「ごめん、お待たせ」
橋本「終わった？」
A「うん」
衛藤「ななみん家に泊まるの？」
A「うん…」
衛藤「いいな〜、Aが家にいるなんて。
こんなに可愛い子がお家にいたら、お仕事行きたくなくなっちゃうね笑
美彩なら、毎日直帰だな〜笑」
橋本「そうだね笑
私たち、弟はいるけど妹ってまた特別じゃん？
姉妹って、なんか憧れるよね」
衛藤「うん、めっちゃ憧れる！」
2人は、姉妹の話で盛り上がってる。
私には分からないけど、妹って特別らしい。
今の私には、その特別の意味すらも理解出来なかった。
A「美彩…」
衛藤「どうしたの？」
A「ごめんね…」
衛藤「なにがよ〜？」
A「一緒に選抜入ろうって、約束したのに…
夢叶えるまで頑張ろうって言ったのに…」
下を向きたい衝動を抑えて、美彩の目を捉えて言った。
敢えて過去形にしたことに、美彩は気づいただろうか？
1年ほど前に、美彩とした1つの約束。
落ち込む美彩に、私がかけた言葉。
約束は破ってはいけない、と教えられていた。
今までずっと、その教えを守ってきた。
だけど今、初めて自分の手で、その教えを破ろうとしていた。
美彩は、ビー玉のようなまん丸な目を、さらにおっきくした。
私のこの言葉の意味を、理解したらしい。
ちょっと沈黙をおいてから、徐に口を開いた。
衛藤「＿＿それじゃあ、Aも逃げてるだけだよ」
強ばった口調ではあるけど、美彩の顔は優しかった。
昔、お母さんが私を諭した時と、同じ顔。
懐かしかった＿＿
でも、懐かしくなったら余計に帰りたくなった。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» リクエストありがとうございます。もう少しギクシャクする予定で下書きしてあるので、お楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 琴乃さん» ありがとうございます！リアルだと今野式なのでその通りに書いてしまったのですが、バナナマンさんとの絡みも追加しました。ご了承頂いた上で、お読み頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年6月21日 14時
