怒りの炎が燃えるとき ページ13
立ち尽くす私の前の扉が、開いてしまった＿＿
隠れようと思っても、もう手遅れだった。
呆然としている私を見て、ハッと息を呑んださゆりん。
偶然の鉢合わせは、運命を変えることもある。
それが、たとえ相手を深く傷つけることであっても。
運命は残酷で、そしてたいていは意地悪だ。
私は、身をもってそれを知ることとなる。
松村「A……ごめん」
まさか、私がいるとは思わなかったんだろう。
動転するさゆりんから出た言葉は、私の心にトドメを刺した。
バラバラに崩れ去っていたものに、最後の一蹴を入れた。
A「＿＿ごめんって、なに？」
自分でも、驚くほど低い声が出た。
燃え尽きたと思っていたのに、私の火の粉はまだ熱を持っていたのだ。
A「なんで？なんでさゆりんが選抜なの？
どうして、さゆりんが選抜で私がアンダーなの？」
松村「ごめん…」
A「だから、ごめんって何！？
それは、何に対して謝ってるの？
あの記事に対して？それとも選抜発表のこと？
自分だけ選抜になってごめんってこと？
私が選抜に入ったせいで、私がアンダーに落ちてごめんってこと？
アンダーメンバーだって頑張ってるのに、ごめんってこと？」
松村「…」
A「なんで答えてくれないの？
今まで、乃木坂に貢献してたら何してもいいんだね！
今まで頑張ってきた人は、ごめんで済まされるんだ！
謝れば何もしなくても選抜に戻れるし、頑張れって応援してもらえるんだね。
おまけに、未来の期待値だなんて言われてさ。
それで何、期待されてるから頑張ろうって思ってるんでしょ？」
松村「ごめん…」
A「なんで、ごめんしか言わないの？
違うなら反抗したら？
それとも何、全部事実だって言うの？」
松村「いや…」
A「じゃあ何なの！？」
もう、止まらなかった。
前に感じた後悔など、この時の私にはなかった。
受け止められない現実で、何も見えなくなっていた。
「松村、A、どうした？何があった？」
松村「何でもないです、私が悪いんです…」
A「何でもなくないでしょ！
なんで、そうやって逃げようとするの？
そんな逃げてばっかりのくせに選抜とか、ふざけないでよ！
そんなずるい人なんて大っ嫌い！」
制止の声なんて、私の耳には入ってこなかった。
このとき、さゆりんがどんな顔してたかなんて、私の目には映っていなかった。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月20日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 愛さん» リクエストありがとうございます。もう少しギクシャクする予定で下書きしてあるので、お楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - れもんさん» リクエストありがとうございます！お時間頂きますが、書かせてもらいます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - りんごさん» リクエストありがとうございます。お時間頂きますが、書かせてもらいます！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 琴乃さん» ありがとうございます！リアルだと今野式なのでその通りに書いてしまったのですが、バナナマンさんとの絡みも追加しました。ご了承頂いた上で、お読み頂けたら嬉しいです！ (2020年7月4日 21時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2020年6月21日 14時
