卒業 。【 北信介 】

# 17 ページ17

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夜 。



スポドリの粉やテーピングが無くなったので 、学校帰りについでにお店に寄ることにした 。




『 …寒 』




まだ冬の風が吹き 、



冷たい風が私の肌をツンっと刺激した 。


その度にピリピリする肌 。





マフラーに顔を埋めても 、


寒さは緩和されない 。






しかも夜に1人 、寂しいなぁ 。






「 A？ 」


『 …北先輩？ 』





正面から歩いてくる北先輩 。



ジャージというラフな格好 。




走ってたのかな 。





『 なにしてはるんですか？ 』


「 勉強しとったんやけど 、頭冴えんくて 」


『 そうなんですか 』


「 Aは 、どないしてん 」


『 スポドリとかが切れてしもうたんで 、買いに行こう思て 』






夜に1人は危ないから着いてくで 。





そう言ってくれた北先輩 。


隣をゆっくりと歩く 。




さっきまでは寒かったはずなのに 、


今なんだから体が暖かい 。



体の芯からポカポカする感じ 。





「 …部活はどうや 」


『 今まで通り 、です 。
でも 、北先輩らがおらんくて寂しいです 』


「 ほうか 、俺たちもや 」







また体が暖かくなった気がした 。









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