勧誘 ページ9
｢グルッペン？｣
グルッペン、我々国の総統か。
どうしてそんな人がここに？
｢消えるのならばその命、我々に｣
何を言っている。
｢ゾムから聞いてた感じええ人らしいからなぁ｣
｢グルッペンの発作は今に始まったことやないしええやろ｣
｢ゾムに懐くやつとかおもしろそうやないか！！｣
総統閣下とゾムの後ろにいる人達が次々と喋り出す。
なんなんだこの人たちは。
｢我々はお前が欲しい。どうだ、来てくれないか？｣
こつ、こつと近づきこちらに手を差し出してくる総統閣下。
手をとるのを望むかのように見てくるゾムとその仲間。
もう少し早ければ僕も手を取ってたかもしれない。
でももうおそいよ。
僕はもう、疲れてしまった。
爆弾をきゅ、と握りしめる。
僕はもうボロボロだからこれを浴びれば死ぬだろうなぁ。
｢A｣
僕の意志に気づいたのかゾムが僕の名前を呼んだ。
『なんでしょう？』
｢俺が言えることやないけど、俺、お前が死んだらお前のことも自分のことも許されへん。｣
そういって僕を見つめる目はどこか懇願しているようで。
だから僕は笑って言った。
最期にチャント終われるように。
『言ったじゃないですか。貴方が思い悩む必要はない。これは、これまでの事は僕だけのものだ。』
『総統閣下、僕はあなたの手は取れません。ごめんなさい。』
『ゾム、僕は、僕があなたを赦します。だからゾム。』
2人の胸を思いきりおして被害が合わないような位置まで突き飛ばした。
瀕死なりにもまだ力が残ってたらしい。
僕は笑った。
久々だからちゃんと笑えてるかわからないけれど。
『貴方も僕をゆるしてね』
ピンを抜いて真下へ爆弾を落とした。
やっとだ。
思い残すことなんてない。
あぁ、でも最後に歪な笑顔見せるくらいなら、もっと笑えばよかった。
あの頃からもっと、もっと。
貴方を探してる間もずっと戻りたかった。
楽しかったあの頃に。
なんて、もう叶わないけれど。
最後に心を爆破すれば僕の物語は終わる。
僕の想いも、貴方の罪も全部
この爆弾に乗せて。
ドカンと大きな音がして僕は吹き飛ばされた。
壁にぶつかる感覚と、瓦礫が落ちてくる感覚と彼らの声が聞こえた気がした。
さようなら
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０号(プロフ) - 自分も全て分かっている訳ではないのでこれ以上は何も言いませんが中身においては読んでいないので分かりません。今後もマナーを守って頂けると利用側としても嬉しいです。失礼致しました。 (2020年1月5日 14時) (
レス) id: 4f250ab172 (このIDを非表示/違反報告)
ラビル(プロフ) - ０号さん» 注意書きの所も修正いたしました。 (2020年1月5日 14時) (レス) id: d238749b85 (このIDを非表示/違反報告)
０号(プロフ) - ラビルさん» 指摘するのに歌詞を用いては元も子も無いので指摘のしようがないのですが、歌詞は一文でも著作権が関わります。もう一度注意書きをよく読んで理解して頂けると幸いです。 (2020年1月5日 14時) (レス) id: 4f250ab172 (このIDを非表示/違反報告)
ラビル(プロフ) - ０号さん» ご指摘いただき、ありがとうございました。 (2020年1月5日 14時) (レス) id: d238749b85 (このIDを非表示/違反報告)
ラビル(プロフ) - ０号さん» 歌詞なのかな？と思う場所を修正致しましたのでご確認お願い致します。未だ良くないところがあれば教えていただけると幸いです。 (2020年1月5日 14時) (レス) id: d238749b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラビル | 作成日時：2019年7月2日 16時
