28話 ページ29
サ｢そのお願いとやら
聞いてやるよ｣
『……え』
サ｢つーかお前、これお願いにすんなよ！
"約束"だ！"約束"！！｣
それに、2つお願いしちゃってんじゃねェか！と
笑うサボ
サ｢……お、おれもお前に離れてほしくねェしよ
王族の女とかよりお前の方がずっといい女だしよ…｣
『……サボ待って』
サ｢？お前……｣
『顔、真っ赤』
と言って、サボの頬に両手を当てる
サ｢んなっ！お前！！｣
『また赤くなった、あはは！！』
サ｢んなこと言うお前も……
真っ赤だぞ A｣
〜っ！その不意打ちで名前呼ぶのずるい！！
でも、
『あはは！！』
サ｢しししっ！｣
今、ホントに幸せだ
まだガキだから
恋愛経験が全くない私が
まさかサボと
"両想い"になるなんて___
サ｢あーーーダメだ調子狂う｣
と顔を覆ってしゃがみこむサボに
『……ねェ、でも私たち兄弟……』
そう言えば
いきなりバッ！と立ち上がって
サ｢兄弟がなんだ！
おれはお前が好きだ！
おれはお前と一緒にいたいし、
おれはお前とじゃなきゃ嫌だ！
こんなに好きになるとは思わなかった……け、ど｣
語尾は小さくなりつつも
私の顔をちゃんと見て言ってくれたサボに
『……へへ！！サボ大好き！！』
そういえば、
何も言わずぎゅーってしてくれた
告白も無かったし
恋人同士じゃないけど、
この絆はまた別の意味で結ばれてる私たち
きっとこの先も幸せで居られるんだ
…でも…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
"鬼の子"
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その言葉が脳裏に焼き付いてくる
サ｢お、おい、どうした？
嫌だったか？！｣
と慌てて離れるサボ
『違うの
嬉しいの
でも……私は鬼の子だよ
それでもいいの？！！』
サ｢！｣
少し驚いた顔をしたサボだけど、
すぐまたニッ！と笑って
サ｢親なんか関係ねェだろ！｣
と言ってくれた
本当に貴方が大好きでたまらなかった
まだまだガキンチョで、恋愛というものもよく知らなかったけど
貴方が初恋の人でよかったよ
この時はまだ
あんな悲劇が怒るなんて、知るよしもない
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みゆ(プロフ) - 未香恵さん» 未香恵さん、コメントありがとうございます！！そう言って頂けるのが1番嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2016年8月19日 18時) (
レス) id: 7256df261f (このIDを非表示/違反報告)
未香恵 - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！ (2016年8月19日 18時) (レス) id: 496c94e823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆ | 作成日時：2016年8月5日 22時
