27話 ページ28
満月が輝く
ある日の夜。
秘密基地で雑魚寝する私たち
今の時刻は夜中の2時、くらいだと思う
私は何故か眠れなくてそーっと身を起こし、
ルフィ達が船首のような形で海賊ごっこをしていたところへ足を運ぶ
外を見渡せるところまで行き、木わくに肘を付き、
頬杖をつく。
満月……いつもより辺りが明るくてとても綺麗だった
｢……A？｣
と名前を呼ばれ振り向けば、
『サボ』
が居た。
『ごめん、起こしちゃった？』
そう問えば
サ｢いや、おれずっと起きてた
なんか眠れねェんだ今日は｣
そう答えるサボ
サ｢Aも寝れねェんだろ？
今日は明かりィもんなァ
満月……綺麗だ｣
と言う月明かりに照らされたサボの横顔に
何故か、目を奪われた
ふと、かっこいい、と思ってしまった
じーっとサボの顔を眺めていたため、不審がられたのか
なんだよ、とニヤリ、と笑うサボ
『ご、ごめん』
サ｢……なァ｣
『ん？』
何を言われるかと思えば
サ｢お前……おれが貴族の息子だと知ってどう思った？｣
いつか話した
サボの抱える闇の話
『どう思ったって……？』
サ｢……弱ェやつだと思ったとか｣
『……あはは！何言ってんのサボ！
サボは貴族の生活が嫌だったんだろー？
話を聞く限り、その親がいいヤツっては思わなかったし。
いくら自分の親だとは言え、
誰しも自分の親が好きなワケじゃないと思うし』
目を見開くサボ
……私変な事言った？
サ｢あぁ……そうだな
お前にそう言われたなら安心だ｣
そしてまた私の大好きな笑顔で
しししっ！と笑った
つられて私も笑顔になる
『……ねェサボ』
サ｢なんだ？｣
『私、何でかわかんないけど、
サボに離れて欲しくないんだ』
サ｢！｣
『だからさ、サボに一つ、
お願いがある』
サ｢お願いって……？｣
『…大人になっても私の隣にいて
私の前から消えないで』
……言い終わって、間があく
わぁああ私何言っちゃってんの！！！
もうこれ好きって言ってるようなモンじゃん！！
どうしようどうしよう！！
そーっと、サボの顔を見れば
サ｢〜っ！｣
頬をほんのり赤く染めていた
『？！！熱！！？』
サ｢あっ、いや、違ェんだ｣
『そ、そう……』
重い空気が流れる
サ｢それよりそのお願いとやら、
聞いてやるよ｣
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みゆ(プロフ) - 未香恵さん» 未香恵さん、コメントありがとうございます！！そう言って頂けるのが1番嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2016年8月19日 18時) (
レス) id: 7256df261f (このIDを非表示/違反報告)
未香恵 - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！ (2016年8月19日 18時) (レス) id: 496c94e823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆ | 作成日時：2016年8月5日 22時
