朝起きたら隣にクラスメイトがいたんだが【ジェイド・リーチ】

episode 3＿情緒 ページ4

『リドルちゃーん！』

「なんだいA。暑苦しいから離れてくれないか」

『どいつもこいつも皆私の扱い酷くない！？』



今朝だってそうだよ！

アズールなんて“臭いものには蓋をする”方式を取ったからね！？


｢いいですかA。今朝のことは誰にも言ってはいけませんよ｣だってさ！何も無かったことにしようとしてるよね！？



「そんなに逃げられるとこちらも悲しいですよ」(ノД｀)シクシク


来たな、女の敵が。

私はもう二度とお前を信じないことにする。
もとより信じたことないけど！この顔面詐欺ともいえるイケメンを私は二度と信用しない！



何が“(ノД｀)シクシク”だよ！
泣きてぇのはこっちだボケェ！！


『リドルちゃん。コイツに近づいちゃダメよ。コイツは女の敵よ』

「何があったのかは知らないけど、ボクは女じゃないし、いい加減その呼び方を改めてくれないか……！」

『え？リドルちゃんはリドルちゃんだよ？』



初対面で女子だと勘違いしたことから始まる“リドルちゃん”呼び

最近のリドルちゃんは、以前のトゲトゲしさが薄まってツンツンになってきた。進歩進歩。


ツンデレさんになった。以前はトゲツンさんだった。




「どうして逃げるんですか？Aさん」

『どうしても何もお前が……！』

「僕が？」

＿＿私と一夜の間違いを犯した疑いがあるからだろ！！


とは言えないよなぁ！？


『うわぁあああぁぁああ！！』

「ねぇジェイド。Aは情緒不安定なのかい？」

「そのようですね」

『誰のせいだと思ってんだぁああ！！』

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