朝起きたら隣にクラスメイトがいたんだが【ジェイド・リーチ】

episode 20＿嫉妬 ページ21

＿＿ジェイドside


自分にこんな感情があるなんて知りませんでした。




昼休み。いつもならAと(無理やり)昼食を食べるのですが、今日は『私、弁当だから』と一緒に食べれなかったのです。

なんで今日は弁当なのか、聞いても彼女にお茶を濁されてしまってその理由はわかりませんでした。



食堂からの帰り道。食堂で昼食を食べないのであれば彼女は十中八九あそこにいるだろうと、中庭の方に向かったんです。

そこには一年生とAの姿が＿＿



そして極めつけは昼休み後

先程まではしてなかったはずの化粧。明らかに彼女の色ではない赤。目じり描かれたハートマーク。彼女と一緒にいた一年生と同じ化粧ではないですか。


「…A。その化粧は……？」

『ん？あぁこれ？可愛いでしょ？』
＿明日からこの化粧にしようかしら

嬉しそうに笑う彼女には何も言えない。



でも心情は穏やかではなかった。

入学してからずっと僕の方が一緒にいたというのに。
生徒内でなら僕が彼女と一番長く過ごしてるのに。
一年間ずっと一緒にいたのに彼女が僕に化粧を頼んだことなど無いのに。


それなのにあの一年よりも僕の方が劣る、と……？



この感情はなんなのでしょう。非常に不愉快です。

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