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「昼ごはん食べようぜ」
シルクさんに言われたので、私がコクリと頷くと、シルクさんは軽く微笑んだ。
「俺用意しとくから。シルクとAはメンバー呼んできて？」
マサイさんがキッチンに向かい際に私とシルクさんに告げる。
「了解」
シルクさんはマサイさんに笑みを向けると、私に行こうと言い、二階に続く階段まで歩き出す。
二階にそれぞれの個室があることは先程説明されていたので知っているが、よく考えると凄いことなのだと改めて思い直した。
「ダーマちゃーん？ ご飯ですよー？」
シルクさんが紫色をした扉を開き、顔を覗かせ、ふざけたような言い方でダーマさんを呼び出す。
「はいよー」
ダーマさんはのそのそと部屋から出てきて、リビングに向かっていった。
「ンダホー、飯ー」
黄色い扉を開き、先程と比べると比較的普通の言い方でンダホさんを呼び出す。
その後もぺけたんさん、ザカオさんを呼び出して、残すは桃色の扉だけとなった。
ザカオさんはやはり私を睨んできたが、それはとりあえず置いておこう。
「さて、残すはモトキか」
シルクさんはまるで大会に出る前かのような緊張感をもっているように見える。
「そんな大それたことですか？」
私がシルクさんに訊くと、シルクさんは苦笑しながら「まぁな」と返すのだった。
シルクさんは一つ深呼吸をドアノブに手をかける。
ゆっくりと扉を開いた。
「モトキ、飯」
シルクさんが静かな声で一言だけ言う。
すると暗い部屋でモゾモゾと動き出す人影。
「いらない」
掠れた、か細い声が微かに聴こえる。
貧弱しているかのような声だった。
「お前、そろそろ栄養あるもん食べないとダメだろうが。今日は新しい入居者も居るんだぞ？」
新しい入居者……というのは私のことだろう。
するとしばらくの沈黙が続いた後、モトキさんは苦しそうな声でシルクさんに答えた。
「……挨拶は夜でいい」
モトキさんがそう答えると、シルクさんは何処か怒りが混じったかのような悲しげな表情をして扉を閉めた。
その怒りはモトキさんに向けてか、否か。
私には分かりえないことだった。
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ヒカリ - この作品みてて後々きずいたんですけど「あたしのあーる」ですよね？間違ってたらごめんなさい (2018年8月20日 15時) (
レス) id: 9436d6040f (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - Flowerさん» コメントありがとうございます！ 好きと言われてとても光栄に思います(*^^*) 続きが気になりますか……！ 更新頑張りますね(*^^*) ありがとうございます！ これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年6月14日 16時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
Flower(プロフ) - 初コメ失礼いたします！この作品めちゃくちゃ好きです……なんか、こう…先が気になるぅ、みたいな(語彙力)これからも応援しております笑 コメント失礼しました！ (2018年6月14日 10時) (レス) id: 0fb1b62cfe (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - 莉夏さん» コメントありがとうございます！ 大好きと言ってくださるのは此方のモチベーションにも繋がります！ ありがとうございます(*^^*) これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年5月1日 18時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - #よもぎもちさん» コメントありがとうございます！ 続きが気になると言ってくださるのは何よりです(*^^*) 自分のペースで徐々に更新していけたらなと思っている所存です！ これからも応援よろしくお願いします(*_ _) (2018年5月1日 18時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夘月 | 作成日時：2018年3月8日 14時
