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退屈な授業が淡々と過ぎ去り、あっという間に下校時間となった。
それもそのはずで、高校生活はまだ始まって二日間しか経っていない。イコール、まだ授業らしい授業というのは始まっていないのだ。
「帰るか！」
シルク君が効果音が着きそうなほどの明るい笑顔を私に向ける。コクリと頷くと、背後から担任の宮川先生に声をかけられた。
「Aと元田にはこれからクラス会長をやってもらうことにした」
……は？
声には出なかったが、心の中では思わずそんな言葉が出てしまった。
私がこのモトキ君とクラス会長を？
この今にも倒れそうなほど顔色が悪く、ずっと机上を眺めてる―――俯いてるこのモトキ君と？
「いやぁ……えっと＿＿＿＿」
「＿＿＿＿二人はこのクラスで最も入試成績の良かった生徒だ。期待しているからな！」
断ろうかと思い口を開くと、それに覆い被さるかのように言葉を吐く先生。
その上吐いた言葉は、私たちにプレッシャーを与え、断る隙を埋めるかのような言葉だった。
先生はニコニコとしながら私とモトキ君を見て此方に背中を向ける。
先生の姿が見えなくなると、シルク君は今まで我慢していたかのように大笑いし始めた。
「頑張れよー、クラス会長さん！」
まるで他人事かのようにワハハと大口を開けて笑うシルク君。
「無理だって……」
肩を落として、私はモトキ君の机に手をつく。
「どうしよっか、モトキ君」
私がモトキ君に声をかけると、ずっと俯いていたモトキ君はゆっくりと顔を上げた。
「…………分からない」
今にも消え入りそうなか細い声でモトキ君は言う。
いや、相方頼り無さすぎか。
モトキ君には悪いが、その返答にため息をつくと、モトキ君は再び俯き「ごめん」と口を動かした。
「まぁまぁ、とりあえず帰ろうぜ。ダーマとかも門の前で待ってるってよ」
シルク君は私たちを宥めるかのように言うと、よいしょと鞄を手に持った。
「そうだね」
私はシルク君に同調し、同様に鞄を手にする。
モトキ君もゆっくりと立ち上がり鞄を手にすると三人並んで教室を後にした。
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ヒカリ - この作品みてて後々きずいたんですけど「あたしのあーる」ですよね？間違ってたらごめんなさい (2018年8月20日 15時) (
レス) id: 9436d6040f (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - Flowerさん» コメントありがとうございます！ 好きと言われてとても光栄に思います(*^^*) 続きが気になりますか……！ 更新頑張りますね(*^^*) ありがとうございます！ これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年6月14日 16時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
Flower(プロフ) - 初コメ失礼いたします！この作品めちゃくちゃ好きです……なんか、こう…先が気になるぅ、みたいな(語彙力)これからも応援しております笑 コメント失礼しました！ (2018年6月14日 10時) (レス) id: 0fb1b62cfe (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - 莉夏さん» コメントありがとうございます！ 大好きと言ってくださるのは此方のモチベーションにも繋がります！ ありがとうございます(*^^*) これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年5月1日 18時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - #よもぎもちさん» コメントありがとうございます！ 続きが気になると言ってくださるのは何よりです(*^^*) 自分のペースで徐々に更新していけたらなと思っている所存です！ これからも応援よろしくお願いします(*_ _) (2018年5月1日 18時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夘月 | 作成日時：2018年3月8日 14時
